「RIVER」

いきなり冒頭から廣木節炸裂という感じで、秋葉原の駅出たところからずっとハンドカメラの長回し、最後のほうで主人公が泣き出すところの演技とか見ると、奇跡的な感じでした。
特に、主演の蓮佛美沙子があまりうまくないので難易度高かったと思います。駐車してる車とか、前横切る通行人とか、「軽蔑」での高良の鼻水の垂れ方なんかもそうですが、細かいところは気にせず続けて映画にしているところが好きです。
雰囲気的には「ガールフレンド」に似ている感じで、冒頭のカメラマンのシーンを観てると筋が同じなのかと思ってしまいましたが、後で監督のインタビューを読むと、街と関わりながら写真を撮っているカメラマンと同じ目線で撮りたいみたなこともあるようですね。自分が監督の映画が好きなのも、こういう学生映画目線で撮り続けられるところなのかもしれません。メジャーになっても、たまにインディーズにもどってきてこういうの撮れるってのがいいですね。そうした意識だけはあっても、行定監督みたいに、もう昔のようなものは撮れない人も多いので。
脇役が形式的に順に登場するのですが、根岸季衣とか、田口トモロヲ、柄本時生がいつも通りの役を見せてくれるので安心します。トモロヲさんは緑のジャージがよく似合いますね。小林ユウキチの被災地のシーンは震災後にシナリオを変えて付け加えたシーンで、ここだけ唐突に主役が代わりサイドストーリー的なものが全面に出てくるのですが、ストーリーの不整合とかは気にせず、被災地をひたすら歩くところをひたすら長回しで見せるのは、震災で感じたものを役者の演技を通してみせたいとう作り手のメッセージだと解釈するので、ありだと思いました。
それにしても、映画館は同年代の比率ほぼ9割、男性比率約95%な感じでした。。ファン層がはっきり出てましたね。。

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「生きているものはいないのか」

石井監督が舞台劇を映画化ということ自体どういうものかイメージできなかったんですが、台詞は多いのだけれど、いわゆる演劇的な台詞回しでなく、かといってこれまでの彼の映画とも違って、新しいチャレンジなのかなと思いました。同じようにヨーロッパ企画の演劇が原作の「サマータイムマシンブルース」みたいな、前半の学生たちのテンポのいい会話のやり取りは結構好きです。今は神戸芸術工科大学というところで教えてるようで、この映画もキャンパスを舞台に低予算で学生映画的なテイストの映画になっています。
先生みずから学生映画はこう撮れというお手本を見せてくれているような感じなんだと思います。
ただ、ちょっと音声はもう少しお金をかけてもいいのかなと思いました。キャストは有名なのは今が旬の染谷将太と、こういうインディー映画に好んで出る村上淳以外はこれといって知名度のある役者は出演しておらず、平等にオーディションで決めたということで、神戸芸術工科大学の学生もかなり重要な役で起用されています。なぜ演劇的な台詞主体の映画を撮ったかについては、この映画のサイトの監督のインタビューで語られています。
石井監督らしい映像へのこだわりは地下のトンネルのシーンなどに見ることができました。

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リン

話題のリンを、録画しておいたレイカーズ戦ではじめてみました。
カーメロが欠場して急に勝ち出したので、オフェンスをハーフコートから去年のスタイルに戻したのかなと思いましたが、基本的にハーフコートオフェス中心は変わってませんね。ただ、ボール運びなど攻撃の起点は必ずリンという感じなので、ちょっとボール持ち過ぎという場面もありますが、このオーソドックスなスタイルがニックスにはよいのでしょうか。ただ、4試合連続20得点はフロックではない気がします。
フィールズがスタンフォードで、リンがハーバードとIQが高い感じのニックスというのもいいですね。ダントーニはある意味、2番手のビビーではなく。彼を使い続けたという先見性で自分の首をつなぎましたね。
これだけブームになると、逆に今度は観客がうるさいので、カーメロやバロンデイビスが戻ってきても、結果を残し続ける限り彼を使い続けることができますね。


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「Jエドガー」

イーストウッド映画だけど、主演ががディカプリオなので、あまり期待せずに見てきました。もともと期待していなかったのでよいとも悪いとも思わなかったのですが、「チェンジリング」と同じ20世紀前半のあのコスチュームとトム・スターンのカメラは相変わらずいいと思いました。
ただ、実はフーバー長官がゲイだったという予備知識なしに見たので、ストーリーは想像していたものとは違ってその意味では楽しみました。主人公に共感させようとするかに見えて、常人には理解できないけれど、特殊な人たちの人間的な面をむき出しで見せるシナリオは、ここ数作の彼の映画より、2000年代前半の彼の映画らしい感じでした。
予想していなかったといえば、登場人物が一人で老後まで演じきるということも知りませんでした。ディカプリオのほうの特殊メイクはここまできたかとは思うくらいによくできた感じでしたが、相方のほうの特殊メイクは老人の顔というよりは、ホラー映画というか病的な不自然さがあってちょっと失敗している感じでした。

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「ロボジー」

矢口監督の映画、絶対にハズレはないだろうと思い4人で見てきました。
こんな感じで笑わせてくれる映画だろうなという点は想定どおりでしたが、オチは読めませんでしたね。
田辺誠一とか竹中直人とか常連のちょい役もいい感じですが、濱田岳、吉高由里子がいい感じですね。
特に吉高は「婚前特急」ほどは天然バカぶりの演出がうまくはないものの、スクーターに乗せられたりスラップスティックな同じ使われ方でいい味出してました。
ただ、まあ、やはりこの映画は五十嵐信次郎ことミッキー・カーチスのあの演技とキャラクターなしではできなかった映画だと思います。

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ロサンゼルス・ダービー

先週のレイカーズ対クリッパーズ、最近、さらっとみている感じのNBAだけど、久しぶりにおもしろいゲームみました。クリッパーズの3人のPGというのもおもしろいけど、マイク・ブラウンがきて、なんかフィジカルなスタイルのレイカーズも意外におもしろいです。
グリフィンをいらつかせるワールドピースは相変わらずですが、レジーエバンスはポールもいろいろ負けてなかったですね。それにしてもグリフィンの運動能力はなんというかすごいですね。フェイダウェイジャンパーの後ろに下がる距離とか、今までみた事のない感じのダブルクラッチシュートとか、、

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「永遠の僕たち」

ガス・ヴァン・サントの映画は自分にとって退屈なものが多く最近は、彼の名前を見ただけでパスするんですが、先々週の「宇宙人ポール」の予告編が何か自分が思っていたのと違う感じなので気になって今日見に行ってきました。彼の映画は体調万全でないと寝てしまう気がしたので、前日は睡眠時間をよくとっていってきました。
余命数ヶ月の少女との恋愛というありがちなストーリーなのですが、リアルに描いてお涙頂戴という映画ではなく、ゴーストも出てくるファンタジーで、臨死体験という点では、先日みた「ヒアアフター」と共通する部分があり、この世とあの世のつながりがテーマということでは昨年末にみた「ラビットホール」とも似た雰囲気があります。メジャーな監督が低予算で自分の好きな題材を型の力を抜いて作った感じが出ていて、アメリカの田舎を舞台にレイドバックしたやさしい音楽が流れ、特に前半における2人のアメリカ映画的な気の利いた台詞のやり取りがいいのが、これまでの彼の映画と違ってストーリーに入って行けた理由かもしれません。あと風景のカットの入れ方や、感情移入をさせることを抑えた演出などに最近の日本映画的なものを感じました。加瀬亮を使ったのも日本的なものを意識したところもあるのかもしれません。
主役を演じた知らない役者Henry Hopperに見せられましたが、エンドロールの「デニス・ホッパーに捧げる」のクレジットをみて、ようやく気がつきました。確かに似てますね。デニス・ホッパーファンとしては感無量でした。


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変わった名前の選手

レイカーズにMetta World Peace という冗談みたいな名前の選手が入っているいるのに気がつき、顔写真を見てみたらロン・アーテストだった。
でも、こんな改名ってありなのか。。
今後はレイカーズの試合の中継で、シュート狙った時なんか、アナウンサーが「World peace」「Yes!」とか言うと思うと、おもしろいな。

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NBA on WOWOW

スカパーがNBAが儲からないからやめたのではなく、単純に放映権をWOWOWに取られたということをシーズン開始2週間後、今年に入ってようやく気がつきました。WOWOWは、あまりこれについては広告は出していなかったと思うので、気がつきませんよね。悩みましたが、シーズン中だけ契約すると、だいだいリーグパスを買うのと同じくらいであることに気がつき、スカパーでWOWOWを追加で契約することにしました。
ということで、今日はじめてとりだめしたゲーム、マジック対ブルズを観たのですが、宣伝にお金は使っていないものの、コンテンツのローカライズには力を入れているらしく、日本語のアナウンスと解説付きで、しかもスーパーインポーズのスタッツや選手データなども日本語化されてて、身長もセンチメートルで表示されているのに驚きました。ただ、逆に、オリジナルの解説が恋しいのと、あと、例のバークレーとウェイドのTモバイルのCMとか、ハーフタイムの現地の解説まで完全に日本独自のものに置き換えられているので日本向けに独自性を出して新たなファン、視聴者を獲得しようという姿勢は評価しますが、あれに慣れていただけにちょっと寂しい気もします。

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「宇宙人ポール」

結構評判がよかったのと、宇宙人の造型のB級度にひかれてはずれはないと確信し見に行ったのですが、イマイチな感じでした。よく考えてみると、自分の嫌いな映画のいくつかの要素もわかっていたわけで、そこに気がつくべきだったのかもしれません。
まず、露骨なパロディと、映画好きにはわかるというノリが嫌です。映画館の中にも、リピーターなのかなんなのか、そういう空気があって、というのは、やらせではないけれど、ここってそんなに笑うところかというところで、少しタイミングが早く、しかもちょっと大げさな感じで昔のテレビのコント番組不自然に笑いの反応がよすぎて逆にひきました。そうした映画の内輪乗り要素に加えて、主人公のオタクの風貌とノリに抵抗がありました。

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「ナニワサリバンショー」

ライブ映画って、結局映画館で座ってみるわけで、映画はどうせ本物のライブを観るよりつまらないだろうと思いあまり好んで観ないんですが、この映画は清志郎に関するドキュメンタリー的な部分や、ライブ参加者たちのささやかな脚色映像が挿入されていたりおもしろそうなので見に行きました。
東京は新宿1館だけなので、選択の余地はもともとないのですが、音が割れるというかあまり音響がいい場所ではなかったのでライブ映画としては残念な部分もありました。(もう少し早く見に行けば、広い音のいいほうで上映してたのか?)ただ、まあ、歌、音楽を聞くということに加えて、何よりもそのユニークなエンターテイメント性重視のパフォーマンスと、私があまり知らなかったゲストの人たちとの組み合わせの妙を楽しみました。
個人的には、冒頭のホーンのオーケストラに布袋寅泰のギターが絡む曲と、歌詞が清志郎らしくておもしろいラストの「ナニワサリバンショー」のテーマが楽しかったのと、後は、おそらく自分がRCで一番好きな「君がぼくを知ってる」を歌ったハナレグミ(中学の後輩とは知りませんでした)との曲とか、あとは、これはその後から矢野顕子がアルバムで出して個人的に好きで何度も聞いてる「ひとつだけ」のデュエットは「僕のことを忘れないでいて欲しいよ」というところは実際のライブ映像でも泣けました。
映画館は私と同年代、もしくは、ちょっと上の男が圧倒的に多い感じでしたが、評判どおり、いい映画でした。

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「リアル・スティール」

子どもが観たいというので正月休み、家族4人で川崎で吹き替え版を観てきました。父子のきずな、ロッキー的なロボットバトルと結末はほぼ完全に想像できますが、こういう映画はひねくれた見方をするより、古典落語の人情話同様に、お決まりのストーリーをしっかり描いてみせられるかが勝負なので、(吹き替えで観ると、役者の声の個性が殺されるので、さらにお決まりのストーリー感が増しますが、、)そういう意味では悪くなかったと思います。

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「ヒアアフター」

公開直後にちょうど東日本大震災が発生したため、公開中止になっていたこの映画、DVD発売時の宣伝もほとんどなく、ひそかにリリースされていたことを最近知りました。実は、津波のシーンは冒頭のわずかな部分に過ぎないのですが、特典映像のインタビューからもわかるように津波をリアルに描写することに、かなり重視して作っているようなので、あの時期に公開中止の判断は妥当なものであったと思います。(津波のシーンは、当然のことながらCGですが、数年前のマレー半島沖の津波を研究して作ったとは言っているものの、本物の津波のニュース映像を目にした後では、波の近づいてくるスピードなどが早すぎてリアルではない感じでした。)ただ、津波のイメージは確かに映画の中で重要な意味を与えられてはいるものの、それは単に一登場人物の心理の中であって、映画そのものは津波のパニックを描いた映画ではないので、この津波のシーンのためだけに、この映画が公開中止になってしまったのは、残念な気がします。
「ミスティックリバー」とか「ミリオンダラーベイビー」のようにハリウッド的な予定調和とは真逆の観客が見ていてつらくなるような結末ではなく、ここ数作のイーストウッドの映画同じく、シナリオ自体はわかりやすく、普通に登場人物に共感できるような映画になっています。トム・スターンのカメラが相変わらずすばらしく、主人公が窓越しに通りを見下ろすシーンなど、あの感じが好きです。ストーリーは3つのストーリーがそれぞれパリ、ロンドン、サンフランシスコで進行し、撮影も現地で行われて、米国以外が舞台となる彼の映画はめずらしく、特に、3つのストーリーがつながるロンドンでのシーンがいい感じでした。
主役は前作と同じマット・デイモンで、実は、これまで、自分にとってはどうでもいい役者という位置づけでしたが、この2作で彼のファンになってしまったようなのは、やはりイーストウッドのマジックでしょうか。

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収納の問題

昨日書いた音楽ソフトの投げ売り問題についていろいろ考えていたところ、昔あったようなレアなアナログ盤を商材にしていたような中古レコード屋などは、もうすでになくなっているのではないかという興味のもと、昔よく行ったレコード屋の名前を検索していたところ、下北沢にあるレコード屋が今はCDのソフトケースを販売していて、今やかつての本業より、そちらのほうが有名みたいな記事をみつけました。
実は、私も、今年、またソフトを買い始めたこともあって収納問題が深刻になったために、いろいろ考えて、プラスチックケースを思い切って破棄して、ビックカメラで買った廉価のソフトケースと、それが折れずに収まるサイズで、100枚弱収納できる持ち運びできるプラスチックケースというソリューションで圧縮することにしたので、やはり考えることは同じでみなそれを必要としているのだなあと思いました。
ビックカメラなどで売っている廉価のソフトケースの場合、CDジャケットの背の部分が折れて切れやすく保護できないという問題があり、保存をまじめに考えるのであれば、タワーレコードで売られているようなものを買ったほうがよいのだとは思いますが、もう今更お金を出したくないので、面倒なんで、私は今ので充分です。
できれば、ジャケット部分だけを会員カードのようにラミネート処理することも考えていますが、たぶんそんな暇はないでしょう。

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デフレ

数ヶ月前、昼休みに渋谷のタワーレコードで Dr. John とかブーチーのCDが5枚で2500円という値段でワゴンで陳列されているのを見つけて、昔はアナログ版を結構なお金を叩いて買っていたのにいい時代になったものだなあと思いました。このような売り方をせざる得なくなったのは、ituneの登場で例えば好きな曲をituneで1曲買いしてしまえば、高いお金を出してCDを買う必要はなくなるわけで、やはりituneという音楽ダウンロードの仕組みが出てきたため、どうせならマニアを対象に、どうせ買うなら昔ながらのアルバム買いで最後のひと絞りでも利益を得ようということなのかなと思います。デジカメや液晶テレビの価格も海外との価格競争で安くなっていて、メーカーはいったいどこで利益を上げるんだろうと、こちらが安く変えてうれしいと思う反面、この前NHKの特集で見たように、日本人が海外の工場とコスト面で勝負するには、ロボットのように極限までミスなく高速に働くしかないということで、涙ぐましい努力と過酷な労働を強いられているメーカーの工場の人たちにも同情します。ただ、まあ、実は当然、これは工場の労働者以外の、日本人にとっても他人事ではなくて、物の価値の減少は経済の全体の縮小につながるわけで、このままこのデフレスパイラルが続いて行けば、給与の削減と、リストラ、失業と暗い未来が心配になります。
ちなみに、Amazonでは、タワーレコードで2500円のものが2000円以下で買えて、Amazonのリンクで紹介されている海外の業者だと、さらに200円くらい安かったりします。
すでにHMVもなくなっていますが、タワーもAmazonという黒船で消滅寸前なのでしょうね。
今後TPPでそれ以外の流通業にも、同じことが起きると考えると日本の失業率はさらに上がるのでしょう。

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「赤目四十八瀧 心中未遂」

映画についての情報はそれなりに追いかけているつもりでいても、子どもも生まれ私生活で忙しくなってきた2001年以降は、いろいろ抜けているところがあって、この映画も知っていれば当然、ずっと前に見ていたという類いの映画だけれど、つい最近まで知らなかったというもので、最近、ようやく見ました。
荒戸源次郎監督については、以前、「人間失格」について書いたところで、鈴木清順を使った「ツィゴイネルワイゼン」のようにプロデューサとしてはよかったが、監督の才能はないのではというようなことを書いたような気がしますが、監督としての二作目であるこの映画は、まさしく、プロデューサとしての代表作である「ツィゴイネルワイゼン」的な世界が、「あざとさ」ギリギリの線でうまく表現されていると思いました。特に内田裕也の使い方など、もう一歩間違うと内輪乗りの悪ふざけに見えて不快と思いますが、逆に妙な存在感で映画にはまっています。あとは、たぶん、(個人的には)日本一の女優と思っている寺島しのぶの演技力によるところも大きいのだと思います。映画と同じく、「赤目四十八瀧」のような場所がこの日本にあるということも知りませんでした。死ぬまでには一度訪れてみたい場所です。

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「GANTZ」

相変わらず、漫画が原作の日本映画はひじょうに多いですが、この映画も原作は有名な漫画ということで、子どもとみようと思い借りてきましたが、いきなり、冒頭のねぎ星人編は、ぐちゃぐちゃホラー系の話で、子どもはリタイアさせました。次の田中星人はターミネータ系、続く、おこりんぼう星人は大魔神系と、原作がそうなのか、かなり節操のない感じで、お金をかけた特撮でがんばってはいるものの、いまいちな感じでした。田口トモロヲのプロジェクトX口調での語りが唯一おもしろかったです。
あと、知らなかったのですが、続編もあるということなので、これも見ました。
前編ほど、ちぐはぐな感じはなく、普通のハードボイルドサスペンス的なところをめざしている感じで、これまた印象が異なりましたが、結局、中途半端で映画化するには無理があったのかなという感想です。
ただ、後編だけに登場する山田孝之の悲壮感漂う、くたびれぶりは結構好きです。

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「ラビットホール」

実はニコールキッドマンの映画ってほとんどみたことがなかったので、ニコール・キッドマンってこんな顔だったっけという感じだったのですが、逆に彼女の映画を見ているひとからは、彼女自身がプロデュースし、自信が中年の主婦を演じているこの役を見てどのような感想を持ったのかは興味があります。ジョン・キャメロン・ミッチェル監督の「ヘドウィグ・アンド・アグリーインチ」は常識から逸脱したパンクな主人公を描いた悲しい話だったので、ごく普通のアメリカの家庭の日常が舞台であるこの映画がどのように描かれているのかがとても興味がありました。どちらかというと男性の観客にとっては、夫のほうの子どもの思い出への執着と激しい加害者への感情は、自然に共感できるものだと思いますが、逆に、主人公妻側の特に加害者に対する気持ち、理解されない孤独と、焦燥感が見える現実の先を見ているかのような表情は、私には男性と女性による感じ方の違いもあるのか理解が難しいこともあるので、監督が観客の主人公へのあざとい感情移入を意図的に避けているようにも感じました。ただ、これは別にその表現が悪いと思っているわけではなく、ファンタジーとの接点となる加害者の存在や、一般的には理解されにくいマイノリティへのシンパシーというか、ヘドウィグとの共通点のようなものも感じ、よかったです。 ダイアン・ウィーストがすごくいい感じのおばあちゃんになっていて、地下室で遺品を整理している時など、大事なポイントでの主人公との会話がとてもよかったです。

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ポピュリズム、独裁

ついこの前Twitterをやめました。理由は、144字以内につぶやきに不健康なコミュニケーションを感じること、そして影響力のある人間がTwitterにより、事実による裏付けのない発言、リツイートを行うことに何か危険なものを感じるからです。
Twitter革命と呼ばれているアラブ各国の民主化においては、完全に報道を国家権力にコントロールされている恐怖政治下の弱者によるボトムアップの情報共有ということで、確かにTwitterの民主化への貢献は高かったと思います。
しかしながら、いかに大週刊誌の記者が意図的なネガティブキャンペーンを行ったとしても、先週、元府知事がやった個人名をTwitterにさらし、スキャンダルを数万人のフォロワーに向けて、スパイし、それらの記者の不名誉なさらせと発言した好意は明らかに異常です。元府知事は、先週は、短時間に何度もそうした週刊誌を「バカ」呼ばわりするツイートを繰り返し行ってますが、権力者が裏付けもなく不特定多数の国民に記者の不名誉な情報を公開しろと訴えるのは、逃亡中の半狂乱になったカダフィー大佐が「ネズミどもをとっつかまえろ」と発言したのと似ています。
元府知事は改革をするのは独裁も必要と語っていますが、それはまさにその通りです。ただ、権力者が自分が独裁であると開き直り、「都」という言葉へのあこがれなのか、それが何か変えてくれるのではと愚かにもそれに熱狂している人が多いというのはひじょうに怖いです。
同じく巧みな扇動者だった小泉首相の「構造改革」の時もそうでしたが、「構造改革」というものがデフレを進め、自らの仕事をも奪うものだということをこれらの人はよく理解できていないのでしょう。2重行政で無駄もあるから仕事もその分生み出しているわけです。破綻しかけた大阪なので、赤字削減、税制規模縮小というのもわかりますが、このデフレの時代に財政の合理化が人々を豊にするとはとうてい思えません。
大阪府民と市民の見識を信じています。

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「スーパー・サイズ・ミー」

これ実は初めてみました。米国版の電波少年というような体をはったおばか企画というようなものと思っていたのですが、実は、体を張るというよりも、リアルに体の組織を犠牲にしたマイケル・ムーアっぽいまじめなドキュメンタリー映画だったのですね。でも、逆に考えるとマクドナルドも本社への取材は断ってはいたものの、よく店舗内の撮影や映画内でのキャラクターの使用を許可しましたね。そこは依存から脱却できるはずはないという余裕がなせる技でしょうか。でも、これみてしばらくマクドナルドでは食べられないくなる人はいるでしょうね。米国上映時の入場者数と、1年後の肥満の増加率には興味があります。まあ、何も変わらなかったのでしょうね。

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「スティーブ・ジョブス Ⅱ」

Ⅱ巻のほうが早く手に入ったので、こちらを先に読みました。私自身は、特にApple信者でも、ジョブス氏に心酔しているわけではないのですが、mac は好きだし、Google のかっこ悪さとモラルのなさは嫌いなので、デザイン重視のApple を選択しているわけなので、彼の存在なくしてそうした製品は世には出なかったという理由から嫌いではありません。
彼の生き様については、ジョブス氏本人から当時「発禁にしろ」と言われたという「iCon」という本とか、Appleの歴史について書かれた「アップルコンフィデンシャル」と本で知ってはいるので、今回の本人が公認したという自伝で、大半がそうと思われる彼の嫌な面がどのように描かれているかはひじょうに興味がありました。その点については本の後半だけですが、それなりに失敗などについては書かれているという印象です。ただ、ボブ・ディランとのことなど自分にとってはどうでもよいようなエピソードにページがさかれている点や、特にNEXTのOpenSTEPがどのように、Mac OS XというOSとして置き換えられて今に至っているかというところの技術的な説明が不適切で、単純に旧Mac OSとのハイブリッドとしてしか説明されていない点などは、いかにソフトウェア業界の人間を対象としている本でないものとはいえ、私は、彼が、彼がカムバックとともに引き連れてきたOpenSTEPへのこだわりが2000年以降のApple繁栄の礎にあると思っているので、ものたりないというか正直著者の見識を疑いました。



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「On a Joyride」 - Cody ChestnuTT

今、出てるブルータスのメローミュージック特集を見て、ituneでみたところ、掲載されている曲はほとんどあって、中にも好きな曲がいろいろあったので大人買いしました。
アルバム全体がよさそうと思ったものは、amazonでイギリス版の中古を即注文、いい時代になりましたね。
その中の一つがこれです。


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「Like water for chocolate」

最近、渋谷勤務に慣れてきて昼休みにTower Recordの視聴コーナーで音楽を聞いたりしてます。
円高還元で、今旧盤 888円のセールをやっていて、roots のセカンドとcommon のこのアルバム買いました。
同時に買ったカニエ・ウェストプロデュースの洗練された「Be」もいいですが、フェラ・クティ ネタもあったり、フィーチャリング メイシー・グレイの「Geto Heaven」とか。おやじにもわかるメローなヒップホップです。



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TPP

普通にマスコミで報道されていた「農業 対 工業」という画一的な議論に出てくるものと同じ範囲で、単純に人口が70億を超え、水と食料の奪い合いは必須となることから食料自給率は維持し、もしもの場合に備えて外国への依存度を高めるべきではないという意見だったので、当然、私自身も、TPPには元から反対だったのですが、先日の朝の特ダネの放送における中野剛志氏の悪態、切れた態度を偶然見てしまい、マスコミで報道されている関税障壁のこと意外の、医療、食品など非関税障壁の撤廃についての影響、実際に想定されうる経済への影響に対して考えさせられました。おそらく中野氏はフジテレビには出入り禁止なのでしょうが、確信犯的な捨て身の悪態で目立った上で、あの短い時間で理路整然とした論理を展開し、事の重大さを理解させてしまうところはあっぱれだったと思います。その日は家族全員でYouTubeで同日の放送を再度確認し、中野氏の「TPP亡国論」と合わせて、その他1冊TPPに関する新書を購入し、読みました。
その後、意識してマスコミのTPP関連の報道をウォッチしていますが、最近は、TPPにより穀物ロビーの圧力を受けたアメリカ政府の圧力で「遺伝子組み換え原料を含んでいます」などの表示が撤廃させられるということや、日本が誇る混合診療による手厚い福祉が、金がないと治療が受けられず、金で寿命を買うと悪い市場原理に侵された米国医療に浸食されるということについては少しずつ放送されているように思います。
しかしながら、中野氏の論点の一つでもある現実の経済への影響、雇用への影響ということは残念ながら報道されていないように思います。
実際に海外に工場を持つグローバル企業はTPP参加でも困らないこと、すでに特定の農産物以外の関税は他国と比較しても低く設定されており、その意味では日本はすでに開かれていること、数パーセントの関税よりも日本の輸出を不利な状況に追い込んでいるのは円高であり日本政府の対応が中途半端、効果的でないこと、そしてもっとも重要なのは、最大の貿易相手国である米国に対する関税自主権を失うことで日本人の雇用に大きく影響するデフレのコントロールがさらに困難になることなど、単純に「平成の開国」、「グローバル」という言葉にのせられ、貿易立国である日本に生き残る道と信じてしまうくらいにメディアに洗脳されてしまっている人たちは、もっと考えるべきだと思います。
首相は「失われた20年を取り戻す」と話していましたが、ここ数年の経済的停滞の原因は、「改革」という言葉にごまかされた、米国金融ロビーに動かされた米国政府の金融規制緩和の要求にのせられた、悪い規制緩和と、デフレを生む結果となった日本政府の悪い「構造改革」によるものではないのか。失われた20年を取り戻すどころではなく、さらに損失を広がる結果になることは明白だと思います。




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ロックアウト

NBAのシーズンまだ始まりませんね。ドジャーズの破産とか世界的に経済自体がおかしくなっているわけで、企業やオーナーにとっては広告、レジャーにかけられる予算も当然削減せざるえないでしょうから、おそらく選手も、右肩上がりの経済成長を前提としているような年棒は妥協しなければいけない部分も当然あると思います。ウォールストリートのデモもそうですけど、1%に対する風当たりは強くなってきているわけで国民を敵に回すことになりますよね。
シーズン短縮の影響もあってか、ついにスカパーのNBAシーズンチケットがなくなりました。それほど残念に感じないのは、やはり、オーナーと選手の金銭闘争にしらけているということもあるのでしょうか。
まあ、シーズンが始まれば、NBAの放送はおそらく週一程度だと思いますがJスポーツを契約しようかと思っています。ただ、プレイオフが毎日見られないのは、ちょっと困りますね。それがここ数年、当たり前のことだっただけに。

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「ゾンビランド」

会社の同僚に、「ゾンビランド見ましたよ」と言われ、一瞬「??」となりましたが、続けて「たぶん、絶対好きですよ。ウディ・ハレルソンとか、ビル・マーレーとかが出てる。。」と言われた時点で、去年、たしか、渋谷で公開され、見ようかと思ったけど結局行かなかったあの映画ということを思い出しました。
そう言われるとすごくみたくなったので、すぐにレンタルして観ました。
冒頭だけ、かなりえぐい感じのゾンビ映画で、「そうか、もしかして自分は何か誤解されているのかな」と思い、最後までみる自信を失いかけましたが、冒頭以外は、ゾンビは普通に出てきてウディ・ハレルソンに殺されまくられますが、基本的に少しラブストーリーの入ったB級コメディ映画で自分にはおもしろかったです。暴力シーンは内なる倫理コードがいつも邪魔して楽しく見られない私ですが、相手がゾンビということで、無意識のうちに心の中でなんらかの折り合いが付けられているのかもしれません。
主役は「ソーシャルネットワーク」のジェシー・アイゼンバーグですね、「ソーシャル。。」では、オタク役はオタク役でも、あまりインテリジェンスが感じられないのが難点でしたが、この映画のような役はまさに適役ですね。あとは、「リトル・ミス・サンシャイン」とか「私の中のあなた」に出ている子役の「アビゲイル・ブレスリンがいいです。機転が聞いて、ちょっとさめて大人びた感じなんだけど、やっぱり子どもというような役がうまいです。あとは、なんといってもビル・マーレーの使われ方が最高でした。ドリフみたいな確信犯的予定調和のおもしろさというか、期待どおりの展開でみせてくれます。

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「アズールとアスマール」

ジブリが配給するするフランスのミシェル・オスロ監督のアニメです。私ジブリのアニメは登場人物の画風がダメで拒絶反応を起こすんですが、この映画は丁度公開の前後に三鷹のジブリ美術館に行った際にプロモーションで館内にポスターが展示されていたこともあり、気になっていました。
アニメですが、影絵みたいな感じでわざと絵画的な背景の中で人物の動きを非連続でぎこちなく見せるような手法と、その絢爛豪華なイスラムの色彩と緻密な描写によって、エキゾチックなイスラムの様式美の世界に誘われる感じでよかったです。
ラストはおとぎ話なので、あんな感じでいいと思います。
デフォルトではアラビア語部分に字幕が出ませんが終わった後で、実は付いていたことを知りましたが、これは監督の意図らしく主人公と同じ世界を体験するために意図的にアラビア語に字幕はつけなかったということのようです。DVDには二回目以降に、また、別に意味を理解して楽しめるようになっていますが、乳母の歌う歌の歌詞にも字幕が付き、実際この歌詞をみると、最初は字幕なしで見てよかったと思いました。
私は吹き替えで見ましたが、がんばっているなと思うものの、香川照之の役の声は難しかったと思います。
あと、子役の声もいかにもジブリという感じでここは実際オリジナルはどうなのかを字幕で見られれば見てみたいと思います。

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「オレンジ・カウンティ」

2002年の映画です。気になったので安く中古で買ったんですが、この前「ガリバー旅行記」のところでは少し悪く書いたもののこうした米国青春映画の小品にインパクトのある脇役として出ていた頃のジャック・ブラックはいいですね。白いブリーフがよく似合います。
あと、いろいろ調べてみると監督のジェイク・カスダンはローレンス・カスダンの息子ということです、名前がハンクスで顔も似ていると思い調べてみると主演のコリン・ハンクスはトム・ハンクスの息子、相手役の女の子はシシー・スペイセクの娘ということでかなり二世度の高い映画ですが、トラディショナルな米国的なコメディで、かつ、青春映画の佳作でした。こうした、お金もあまりかかってなくて、マイナーな二世俳優の主演するような映画は、コリン・ハンクスのフィルモグラフィをみても未公開が多いので、最近は特に日本でこうした小品は公開されることは少なくなっているのだと思いますが、DVDだけでもいいのでこうした映画は日本に紹介して欲しいと思います。

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「婚前特急」

評判はよかったので見てもいいかなと思ってましたが、前田監督は初監督作ということでよくわからないという理由と、吉高由里子の演技力に半信半疑な私は結局劇場では見ませんでしたが、実際見てみるとおもしろかったです。正直、掘り出しものでした。
吉高のように演技ができない役者はかなり細かく演技を付けないと学芸会のお芝居になってしまうのですが、おそらく、かなり細かく演技を付けているのか、コメディエンヌとしての彼女の隠れた才能を引き出して、ちょっとすれてて、天然で頭のよくなさそうな難しい役をうまく演出し、恐れていた違和感はまったくなく表情だけの演技の部分でも笑わせてもらいました。
相手役の浜野謙太の演技も奇跡的で、欽ちゃんっぽい歩きを自然に映画という枠にはめてしまえるところは天才的だと思います。
加瀬亮も、また彼らしい役で出てます。百人一首のシーンは爆笑でした。

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「探偵はBARにいる」

松田龍平が龍平が「らしい」役で出ているのを予告編でみて前売りを買おうか買うまいか迷ったあげくに結局買わなかったのは、やはりその下手で自意識過剰的な演技で苦手な大泉洋がハードボイルドなんてものを見るとたぶん自分に拒絶反応が起きるのではないかと思ったからなんですが、こんな映画ヒットしないだろうと思っていた映画が、不思議と前売りがソールドアウトしてしまうほど人が入っていて、見たくても1300円で見られないとなると、今度はめずらしく売れてしまった映画に出ている龍平をどうしても見てみたいと思い先週映画館に行ってきました。
結果的に大泉洋の演技は予想どおりに自分にとってはダメなものだったのですが、松重豊、田口トモロヲ、安藤玉恵ら個性派脇役人のB級さ加減や、いちおう70年代東映のハード・ボイルドに敬意を評してなのかコミカルな演技を見せるヤクザ役の石橋蓮司やブルース歌手役のカルメン・マキなどレトロな顔が出ていたりで、そういうところは気に入りました。
ただ、「釣りバカ」シリーズが終わって仕事がなくなったので出演させてしまったのか場違いな演技を見せる西田敏行が少し残念でした。あとは、少し暴力シーンの演出も下品でうまくないと思います。
結局、現在、昔の原田芳雄や松田優作のようにコミカルな要素を見せながらハードボイルドを演じられるかっこいい役者自体がいないためこういう映画はそもそも作れないので、下手に二枚目だけが取り柄の役者、演技がうまいだけの役者でハードボイルドをやってしまうよりは、今風にコミカルを演じられる個性派の三枚目を主役にルパン三世的なものを撮るというやり方はありだと思いますが、声の高さがそう感じさせるのか後半のくさい台詞がくさく感じられてしまうことはがやはり大泉という役者には無理があるのかなと思いました。私のような40代の人間にはつらいと思います。
ただ、そうした点を差し引いたとしても悪くはないと思いますので、今回のヒットでこのシリーズが「釣りバカ」化し、松田龍平の認知度が高まることは喜ばしいと思いました。

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「バーレスク」

クリスティーナ・アギレラが有名な歌手ということも知らずに見ました。なんかうまいなと思ったら本物の歌手だったのですね。
脚本は今時こんなストーリー誰も書かないだろうというくらいに素直で、すべての展開が予想どおりに進みますが、ショーのシーンはそれなりに迫力があって見せてくれます。
たぶん、前回見たのはウィノナ・ライダーと出ていた「恋する人魚たち」だったと思いますが、シェールが変わっていないので安心します。

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「メタルヘッド」

アメリカの地方都市が舞台で、ヘビメタ男が普通の家庭に居候するという、あきらかにB級ぽい感じは嫌いではないので公開当時みたかった映画なのですが、時間が合わずに見のがしてしまった映画です。
今年は大作も含めて、出演映画が数多く公開されているナタリー・ポートマンですが、ブラックスワンに前後して、こうしたマイナーなで変な映画にも出演していたわけで、本当に彼女は理解不能で、ゆえに、おもしろい役者だと思います。この映画は出演だけでなく、見た後でわかったのですが、実は初プロデュースということですね。
予測不能で、過激なスラングとめちゃくちゃな行動をするヘビメタ男を演じるのは、劇中は長髪、ひげを生やしているのでちょっとイチローに似た感じと思いましたが、実は、「インセプション」のジョセフ・ゴードン=レヴィットでした。
脚本については、ヘビメタ男の行動を理解不能性を強調することを主眼においていることから、いかにラストで泣かせる台詞が語られても、普通の映画のように共感して泣けるようなことはありませんが、観客が共感したい場面でわざとひっかかりを残すような意図的なチグハグさはちょっとイーストウッド的でもあり、嫌いではありません。
あと、この新人監督のスペンサー・サッカー、MTV出身の監督でスパイク・ジョーンズと比較されるような紹介のされ方で書かれていましたが、タイトルバックのイラストは確かにスパイク・ジョーンズぽかったです。(下品で青少年には見せられないタイプのイラストですけど)

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死後の世界と宗教

私は特定の宗教を信仰しているわけではないですが、心霊現象を見たという人の言葉は信じています。ただ、そうした心霊現象をたとえ自分が見たとしても、怖くは感じないと思います。というのは、人間を含め生き物は体中にはりめぐらされた神経、五感で世界を知覚し、脳というタンパク質の塊でその人個人の記憶の体系とリンクしながら解釈しているわけで、結局のところ人は自分の脳を通じてしか「世界」が見られないためその人個人が「現実に起きた」と判断したことはその人にとっては真実であると考えるからです。
結局、「客観的」と言われている真の現実とは、複数の人間がそれぞれにとっての現実を言葉を媒介にして他者に伝え、大多数の人間が「真」とした現実が客観的な現実とされているだけに過ぎないのではないでしょうか。
この論理をベースに考えるので、私は死後の世界、地獄の存在ということも信じています。
臨死体験をしたという人の話に共通に出てくるのは、死にそうになったその時に万華鏡のように過去の記憶が見えた、時間が経過が遅くなったということです。私はおそらくこれが脳科学的にみても合理的な現象なのではないかと思うのは、心肺が停止し血液と酸素が行き届かなり、脳を構成する神経網の一つ一つが氏に行く過程で、脳の視覚野に死に行く神経細胞にある記憶がフラッシュバックしていくような回路になっているのではないでしょうか。臨死体験時に時間が遅くなるというのは、壊れたラジカセが音楽を再生し最後にストップする時のように、世界を知覚している脳自体の処理速度が遅くなっているため、現実世界の絶対時間より遅く時が流れて行き、実際に最後を迎える死の瞬間には、個人の脳が知覚する時間は永遠になるのではないのだろうか。数字をゼロで割り算するとその値が無限大になるように。
客観的にみると、人は死によってただの肉の塊となり、焼かれることで無になるだけですが、その人にとっては、生きてきた時の記憶を見ながら、無限の時間のなかで生きて行くということになるのかもしれません。
私は宗教は信じていませんが、宗教に効用があるとすれば、「信じることで救われる」という教えを信じることで、過去の罪は償われたと思い込み、記憶の神経細胞のネットワークから嫌な思いだを消し去り臨死時にフラッシュバックしないようにすることなのではないかと思います。
おそらく古今東西大宗教からカルトまで数多くの宗教と呼ばれるものは、この死への恐怖を巧みに利用して信者を獲得してきたのでしょう。

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鬼怒川のカミキリムシ

先週の連休の後半、家族4人で日光と鬼怒川温泉へ観光に行ってきました。
一昨日、また、放射能汚染状況の地図が政府から公表されましたが、栃木の那須、日光方面は原発が爆発した日の風の通り道になっていた地域の一つで、実際に放射能に汚染されていることを示すオレンジの帯がかかっていました。公式な汚染地図が公表されたのは、先週ですが、爆発時の風の通り道についての調査結果は2ヶ月くらい前に新聞には掲載されていたので、当然、そのことは理解した上で子どもを連れていったわけです。そう考えるに至った経緯については、長いので今後、ここに数回にわけて書いていこうと思います。
うちは車がないので、日光には東武鉄道で行きました。おそらく東武日光線に乗るのははじめてで、浅草を出るとすぐ、話題のスカイツリーが見えたりで観光ムードで楽しいスタートだったのですが、都心から離れて、住宅の密度がまばらになって行くにつれ、車窓から畑や田んぼが見えてきます。それは本来、ごく普通の日本の田舎の景色のはずなのですが、その普段と変わらない美しい日本の風景が実は目にはみることのできない放射能で汚染されてしまっていて、そこで生産されている農産物は少なからず風評被害の影響で差別されていることを考えると、なんともいえないつらい気持ちになりました。
ここで、あえて私は「風評」という言葉を使いましたが、実際に放射能に汚染されているので実際は「実害」であり、それはわかっています。汚染の度合いは離散的なものでなく連続した値で示され、どこから先が有害ということは明確にはいえませんし、また、低線量の汚染については、原爆投下から半世紀以上経った今も結論が出ているわけではありません。あくまでも有害、無害の判断については統計学的にか言うことができず、原発を批判する人も、推進する人も、その統計学的な現時点出の結果を都合がいいように使っているのが現実ですが、私は、ここでは信用できないと言われてはいるものの政府の見解に基づいて、出荷制限がかかっていないものに対して消費者が敬遠することを「風評」とし、これからもこの「風評」という言葉を使って行きます。
日光では、鬼怒川温泉にとまり、龍王峡という鬼怒川の渓谷にハイキングに行きました。龍王峡には、会津若松まで相互乗り入れしている会津鉄道という電車でいくのですが、私たちが乗ったのは新しい車両の電車で、女性の車掌によるバスガイドのような会津の観光案内のアナウンスがあり、すぐ3駅で降りる私は申し訳ないような気になりました。鬼怒川はその前数日前の台風の影響もあってか、増水し勢いよく流れていましたが、鬼怒川にかかる吊り橋の上から見る景色はとてもきれいでした。
往復2キロ程度の道を歩くハイキングでしたが、終点に近いあたり、希少なかえるとサンショウウオの生息地という立て看板があるあたりで、妻が一匹のカミキリムシをみつけました。子どもは虫が好きなので当然持って帰って育てたいいました。私は、こういうことがあるだろうと予想し、この旅行の前に「放射能で汚染されているため、虫は絶対に持ち帰ってはダメ」と言ってあったのですが、しゃがんでカミキリムシをさわっている子どもを見ると、そうしたことは忘れて、虫を入れて持ち帰るためのビニール袋をリュックサックから取り出して子どもに渡していました。
その日はその後、カミキリムシのビニール袋に持ったまま、食堂に入ったり、長い時間電車に乗って帰りました。何度も子どもが袋をあけて様子をみるため、何度か脱走されそうになりましたが、今も家で飼育ケースの中で育てています。

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「十三人の刺客」

評価が高いのは知ってはいたものの、やんちゃな三池監督が撮った外人受けする派手なチャンバラ映画のようなものだろうと思ってみました。たしかに予想したとおりの映画ではあるものの、登場人物たちのキャラクター設定と、それに応える個性豊かな役者たちの演技と、その掛け合いの妙がおもしろく期待以上でした。
この映画のような復讐劇は時代劇の定番ですが、この映画が他と違う点は前半の屋内劇の部分の人工的なおどろおどろしい灰色がかったトーンの猟奇的、残虐なシーンが時代劇というより、ゴシック調の欧米のホラーみたいな感じで、かつ、色恋を描かないということを前提として作っているせいか、すべての色彩を奪われた女性が少しも魅力的に描かれていないばかりか、逆に異様な化け物のように見えてしまうというくらいにそれが徹底しています。
稲垣吾郎演じる殿の弟による不快な残虐シーンには気分が悪くなりましたが、普通であればアイドルがやりたがらないような常軌を逸脱したサイコな悪役を、映画の経験の少ない稲垣はかなりよく演じていました。SMAPはまともに演技ができる人間はいないと思っていましたが、ファンには悪いですが、彼は今後はこの路線で生きて行くべきではないでしょうか。
殺陣に関しては、松方弘樹は踏んできた場数が違うというか一人だけ動きが違いましたね。時代劇の役所広司はおそらく初めて見ましたが、朴訥とした台詞の言い回しはいつもと同じで、それはそれで貴重です。実は主役の山田孝之はおそらく一番脚本に忠実にクールな役をこなしていました。
対照的に、おそらくマンチャイルド三池監督の遊び心が多分に反映されていると思われる伊勢谷友介演じる
山の男が理屈と整合性を無視して物語に投入されているめちゃくちゃなところもおもしろかったです。

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「スパイキッズ 4D」

連休中、妻が仕事でこどもを映画に連れて行こうと思い何がいいかと聞いたところ、いつもは2人の子どもの意見が割れることが多いんですが、2人ともスパイキッズが観たいということで新宿で観てきました。
先に映画自体というより興行についてのダメだった点を言うと、結局吹き替え版3Dで観ざる得なかったんですが、前売り券買っていても、大人も子どもも一律700円3D料金が徴収されるというところに腹が立ちました。また、おまけに、その3Dもどこが3Dという程度のものだったので、かなり損をした気分になりました。
映画自体は、期待どおりというか、おもしろかったです。私は子どもの映画は寝ていることが多く、仮面ライダー以外に、ハリッーポッターなどでも途中でリタイアすることが多いのですが、さすが、ロバート・ロドリゲスというか、笑いといい、小道具、アクション、CG、すべてよくできてました。
ハリーポッターシリーズなどは成長した子役をそのまま使ってシリーズを継続していましたが、普通は10年近く前のシリーズの8年、間をあけた続編は同じ役者では撮れませんが、前作までの子役は、その成長した人物として登場させ、その前作までのスパイキッズたちの親戚の女性スパイが継母となった家の子どもを新たに主人公にすえ、今後も3、4、年シリーズを継続していきそうな気配です。
主人公の女性スパイは、ジェシカ・アルバが演じているのですが、いきなりお腹の大きい姿で登場し産気づいたり、黒のタイトなレザースーツを身にまとい、赤ちゃんをだっこしてスパイ業務をしたり、その姿がなんとも妙で笑わせてくれます。究極のワーキングマザー姿に、働くママは勇気づけられるかもしれません。

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「魂のゆくえ」

少し前に本屋で、ピーター・バラカンの「魂のゆくえ」が文庫ではない一般書籍の形でマイナーな出版社から出ているのをみて、パラパラとめくってみたところ、表紙のJBとか、私がまだ学生の頃に出ていた元の文庫版からかなり変わっていたので、買いました。
すでに90年代の後半から音楽雑誌も読まないし、最近の音楽についていけなくなってから久しいのですが、昔聞いた音楽をなつかしがるために買った訳ではなく、最後の章で紹介されている2000年以降のレコードに私が知らないアーチストがたくさん出ていて、実際どんな感じなのか聞いてみたいと思ったからなんですが、あまり、自分好みでないものが多いのだろうなと思い聞いてみると、かなり気に入ったものがありました。特に、フランク・マッコムとジョン・レジェンドがいいですね。彼らの音楽や、そのつながりを探してみます。


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「ガリバー旅行記」

この映画、結構期待していたのですが、おとぎ話を現代を舞台にリメイクということであるにしても、親友、好意を寄せている同僚とのエピソードが、あまりにもこっ恥ずかしいステレオタイプすぎて、のれませんでした。あと、ジャック・ブラックはそろそろ「スクール・オブ・ロック」での成功の呪縛から逃れたほうがいいですね。あのキャラクターを待っていたというファンもいるのでしょうが、コメディの焼き直しは、飽きられ捨てられる運命にあると思います。

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「日本以外全部沈没」

これ、数年前公開された「日本沈没」と同時期に出たので、新しいオリジナルのパロディ映画だと思っていたのですが、実は歴史が古く小松左京の原作が出た時点で、筒井康隆が許可をとって書いたパロディとのことで、当時筒井康隆の小説はほぼ読んでいたつもりですが、記憶からすっぽり抜けていました。
当時はまだ冷戦の頃で、原作は登場人物は実名だったのですが、映画は小泉、クリントンとか数年前に実在した人をモデルにアレンジされています。
昔の円谷作品を思わせるようなチープでレトロな特撮とか(予算もないんでしょうけど)、ブルース・ウィリスとシュワルツネッガーの偽物とか、あまりのB級さ、しょうもなさに笑ってしまうのですが、その分、原作が持っていたブラックでシニカルな部分が反映されず、思想のない、単なる差別を笑い飛ばしているかのうような不快感、日本人としていてみていても「ちょっと」と思うような部分もあり、この映画に出演した外国人は後悔するんじゃないだろうかと、心配になるような過激な描写もありました。

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映画役者の役目

バラエティを録画することはほとんどないんですが、NHKの「あさイチ」に高良健吾が出演すると知り、録画までして、観ました。私はこのブログをみてもわかるように、映画が好きでテレビドラマは基本的に観ない人間なので、自分の好きな役者には、あまり自分を安売りしてくだらないテレビドラマは出て欲しくないと思っているのですが、映画をメインでやっている役者がたまに、テレビドラマに出るのは、日本映画のプロモーションにはよいと思います。ただ、映画を中心に活動している役者というのは、言われたことをやらされているのではなく、自分の思想をもって、マイナー、メジャーに関わらず出演映画を選んで出演する個性の強い人が多いわけで、例えば、大河ドラマのすぐ後に「少年メリケンサッック」に出てしまう宮崎あおいのケース以上に、「おひさま」で高良ファンになった人が「M」、「蛇にピアス」、「サッド・ヴァケイション」あたりをうっかり観てしまった場合を想像すると興味深いです。それを考えるとあまり、プロモーション的効果はないのでしょうかね。松田翔太みたいに、意識的にテレビ中心の役者がたまに、個性的な映画に出るほうが、本人が話しているように宣伝効果はあると思います。
「おひさま」については、新たなファンを獲得したことは、彼にとってもよかったと思いますが、結局、彼自身にとっては連ドラ初体験、いわばアウェーということもあり、テレビ役者の井上真央に完全に負けてましたね。彼には、やはり、今後も映画で個性を発揮し、活躍して欲しいです。

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「あしたのジョー」

伊勢谷友介の体脂肪率4%(マイケル・ジョーダン並み)の減量が話題になっていた映画ですが、ジャニーズの山下智久という顔にけがをさせたら、さぞたいへんそうな矢吹ジョーを相手に伊勢谷力石はよくやっていたと思います。と、いうより、存在感といいい、もう完全に主役は力石のほうでしたね。ただ、力石ほどの気迫の役者魂は感じられないものの、ジョーのほうもジャニーズという制約の下でよくがんばっていたと思います。
セットとCGで原作のあの時代の雰囲気はよく出していたと思いますが、パンチが入ったところの顔のあのゆがみは「漫画の世界を」という気持ちはわかりますが、スローモーションは明らかに不自然だと思います。香川丹下の出っ歯と、後頭部のしわには、少し日本映画の特殊メイクの限界を感じました。香川自身は、確かにボクシング愛の感じられる、かなり気持ちが入った演技をしていると思うのですが、あのメイクがマイナスポイントです。
あとは、香里奈の演技がひどかったですね。「しゃべれどもしゃべれども」とか、「パレード」では役があってるのか気になりませんでしたけど。。

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「トランスフォーマー ダークサイドムーン」

こどもがみたいというので、先日、家族4人でお台場に3D版を観に行きました。期待はあまりしてなかったのですが、その前日に見た仮面ライダーの3D版と違って、かかっているお金の桁が違い、使用シーンの構図、美術も3D向けに効果的なので、これぞ3Dという映像を見せてくれます。
アポロ計画とかチェルノブイリとかここ半世紀の歴史的事件を取り込んでいるところは、元々子ども向けのナンセンスな世界なので自分にとってはどうでもよいのですが、月の裏側の世界のイメージと造型は、これまでのSF映画ではアポロの映像がベースにあるせいかモノトーンでレトロな感じのものがほとんどだったのに対して、(去年公開された「月に囚われた男」みたいな)、この映画では、そうしたロマンを喚起する月の裏側のイメージを壊さず、それをもっとリアルに描いている感じがよかったです。
ただ、ロボットが戦うシーンは、やはり年寄りには体力的についていくのに疲れました。

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「僕と妻の1778の物語」

竹内結子、草なぎ剛とTBS系の映画でだめな演技を見せてくれる役者の共演ですが、この映画制作はフジテレビ系ですね。SF作家の実話がベースということで、予告編のロボットの感じからは星新一なのかなと思ったのですが、眉村卓ですね。私らの世代は子どもの頃の少年少女向けのSFで知っている人は多いと思います。夫婦の現実のストーリーに、主人公が書いている小説の話が挿入されるという構成は難しいと思いますがうまくいっていて、ロボットの造型も含めたファンタジー小説のストーリーも嫌いではないのですが、いかんせん普通の台詞も苦しい草なぎが主人公のモノローグ、ナレーションまでやってしまっているわかで、そこが致命的でした。

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「ツリー・オブ・ライフ」

テレンス・マリックの新作という興味だけで見に行きました。上京したての頃「天国の日々」がまだ名画座でたまにかかっていて、この映画自体はあまり世間的な評価は高いものではなかったのですが、当時好きだったサム・シェパード見たさに初めて映画館に足を運んでから、スローな田園風景を捉えたネストール・アルメンドロスのカメラとエンニオ・モリコーネの音楽が心地よくて好きだったので2度くらい見た記憶があります。(あまりスローなので寝てた時もあります。。)予告編から、なんとなく似たような空気を感じたのですが、ほんとうに久しぶりに見た彼の映画は、特撮も含めて編集もかなり凝っていたりで自分にはまったく違った感じでした。ただ、その後で観客を理解させようとする姿勢があまり感じられない映画のシーンの断片を思い出していくと「天国の日々」に通じるものはあると思いました。最初のほうで、唐突にナショナルジオグラフィック的なフィルムを間違えて回してしまったのかと錯覚するほど、長めのストーリーの本筋とは直接つながってこないような映像が挿入されています。正直なところ私には意味はよく理解できませんでしたが、「創世」ということに絡めたキリスト教的な意味でも表現したかったのでしょうか?
個人的には、こうしたシーンをすべてカットして父子の映画にしたほうがよかったと思います。

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「悪人」

吉田修一の小説の映画化です。
役者の演技も悪くはなくて、登場人物の心理もよく伝わってはくるのだけれど、それぞれのシーンの背景と気持ちを細部まで追いたくて原作を読みたくなるという種類の映画です。要するに、こうした映画は本来映画よりは小説を読んだほうがよいということなのかもしれません。
ただ、それは映画が悪いということではなくて、主役ではない樹木希林と柄本明を演技を見るだけでも、演出の不適切さはあるものの、映画としての価値はあると思います。映画として見せるために増幅された感情を喚起させるような表現を削ぎ落して話の骨格を感じようとすると、樹木希林と柄本の演技の先にある自分の知りたい登場人物の姿が見えてくるような気がします。

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「ビューティフルアイランズ」

地球温暖化で今後100年で沈んで行くと言われている、ツバル、ベネチア、アラスカの島のことを描いたドキュメンタリーです。監督は「失われていくものを描きたい」という思いでこの映画と作ったということです。南の島の美しい自然の中の映像とは対照的に、高潮時に普段生活している住居の中に海水が浸水していく映像を見せられると、監督の意図するようにどのようにそれが失われていきつつあるのかを知り、そのかなしみを少し感じることができます。
中でも自分にとって、もっとも衝撃的だったのは3つの中で唯一当時の先進国であったベネチアの映像で、サイレンと警報がなり、夜間広場や歴史のある有名なホテルが、高潮で静かに浸水していくというシュールなシーンを見せられると、なんともいえないさびしい気持ちになります。昔、塩野七生の本で読んだように、いろいろな知恵で自然との戦いを乗り切って文明を築いたベネチアという都市も、ここ1世紀の地球規模の化石燃料の浪費には勝てずに失われつつあるという現実は、地球の都市の未来の姿を先取りしていると考えると、数百年の単位で時計の針を戻せない温暖化への取り組みは国を超えた枠組みで最優先で行う必要があると感じました。

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「エッセンシャル・キリング」

台詞もなくひたすら逃げるヴィンセント・ギャロを取り続けた映画です。予告編で久しぶりに見るあいも変わらずスクリーン映えする彼の姿に魅せられ「そうだ、これだ。こんな映画が見たかったんだ」と会社のすぐ近くのイメージフォーラムに初めて行ってきました。観賞後に目にしたこの映画のサイトでは、監督自身のコメントとして「ランボーとタルコフスキー」を合わせたような映画を作りたかったというようなことが書いかれていましたが、そうした創作の動機はよくわかるものの、結果としてできあがった映画はシンプルゆえ力強い独自の世界になっていました。
あとは、やっぱりギャロがよかったです。蟻塚の蟻を食むギャロ、母乳にくらいつくギャロ、極限状態を演じる彼の姿はやはり絵になります。
中東の砂漠からいきなりシベリアっぽい極寒の森に、逃亡の舞台が移ったりしますが、この脈絡のなさこそが極めて映画的でしびれました。
あと最後に主人公を助ける女性は実は「ゴダールの探偵」とか「フランティック」の女優だったのですね。ここにも監督の映画愛を感じました。

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「127時間」

上映終了間際のこの映画、渋谷で駆け込みで見てきました。
私なんかは、ダニーボイルというと未だに「トレインスポッティング」と思ってしまいますが、実はその後「ビーチ」とか「スラムドッグ。。」とかメジャーな代表作があるわけで、この映画も予告編から受ける印象は「ダニーボイル?」っという感じの、自然が舞台で健康的、かつダイナミックな印象なので、また新境地なのかと興味を持ってみました。
最初の30分くらいで、もうはさまってしまうので、これから1時間以上どうやって話を持たせるんだろうと変な心配をしましたが、そこはプロというか、回想シーンなどはあれど、うまく最後まで引っ張って行かれました。まあ、「はさまったどうしよう」というところだけで見せるというのが、おそらく作り手のやりたかったことなんで、そういう意味では成功していると思います。
この映画の教訓は「行き先は必ず残して行け」ということですね。私も冒険はするわけではないですが、気をつけます。
冒頭のシーン、音のいい映画館でみたので、あのスピード感気持ちがよかったです。

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「八日目の蝉」

これは私にはめずらしく角田光代の原作を先に読んだ後に映画を見ました。原作のほうは、角田氏の文体のためかまったく違った印象で、逆に映画は感情移入させたい分、登場人物や主人公の職業などが変えられたり、原作にないエピソードなども追加されていますが、そこは原作者の角田氏が寛容なのか、ストーリーの骨組みだけを使用し、後は勝手に変えていいと言った感じで脚本と映画の自由な創作を支持してくれたのかと想像します。ただ、その小説の骨格から泣かせる母と子のストーリーとして安直に作ってしまうと見ていられないくさい映画になってしまうので危険なのですが、そこは奥寺佐渡子の脚本と、成島監督の演出力でそこにははまっていません。井上真央はドラマや映画では笑った普通の女の子役が多かったように思いますが笑わない複雑な役もできることを証明しましたね。永作博美はこれまで嫌いでしたが、「酔いが醒めたらうちに帰ろう」に続いて、この映画の母親役もよかったです。

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「大鹿村騒動記」

おそらく原田芳雄のあの痩せこけた姿を見ていなかったら、この映画は劇場では見てなかったと思います。演劇出身の俳優に多い、大げさで自然でなくて、普通にみると演技は下手なのかなと思うのですが、その分、ユニークで貴重だったと思います。結局その演技は、ずっと変わらずに本当に70年代私が映画を見始めてから、どの映画でも同じ話し方をしていたわけで、本当にこれが遺作かと思うと、最初に出てくるシーンを見た瞬間自然にボロボロ涙が出てきました。もう一つ泣けたシーンは、三国連太郎と、岸辺一徳と3人で庭先で話をするシーンで、カーボーイハットを被ってうつむいた姿が、やんちゃで無頼な彼の映画人生を象徴するような気がして、これが最後ということを本人もわかって自分の遺作を持ち込んで作ってもらったのではないかと思わせるようなシーンでした。
阪本監督は、好きでない映画も多いのですが、先日DVDで見た「魂萌え!」など、中高年達が主人公のコメディは好きです。映画館も観客も中高年が多く、笑いの反応もよくていい感じでした。
「ツィゴイネルワイゼン」で共演している大楠道代との掛け合いもよくて、最後に2人で話すシーンの大楠もかわいらしく見せるような演出も、今となっては奇跡的で遺作にふさわしい大事なものだと思いました。
私は2000年以降の映画の彼の歳をとってからの演技が好きだっただけに残念ですが、
ご冥福をお祈りします。


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「ムカデ人間」

どうしようもないB級映画が売りということで、当然、私もばかばかしくておぞましいそういうものを期待していったのですが、ばかばかしさ、「ヒッチャー」的な逃げても逃げられない怖さは予想していた度を超えていて、かつ、サスペンス、ホラー映画の基本的な構図などはかなりちゃんとしてました。
あと、知らずにみたのですが、つなげられる一人が日本人で、こういうドイツのホラーで!?っという感じでテンポのよい関西弁が聞くことができ、その組み合わせの妙が、またいいです。
こういう映画はシリアスすぎても、笑わせすぎても非道徳的な描写に嫌悪感を抱くものですが、馬鹿馬鹿しさの度が過ぎているゆえ、許されるのか、大和魂を見せる日本人の存在とその口から出る言葉で、道徳のバランスを保っているのかなんなのか、不思議と最後まで普通に見られました。

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「白夜行」

映画というものは、一般的には、作り手は別にストーリーは分かりやすくする必要はないと思うんですが、こういう推理小説の原作の映画の場合はある程度ストーリーをわからせることが必要なのではないかと思います。この映画の場合、原作者の制約なのかなんなのか、そのまま小説的になぞってしまうと、よほどの表現力(演出力と、演技力)がない限り、本来小説が持っていたはずの映画として表現したかった要素が見るものに伝わらないわけで、そうした点において、稚拙な監督の演出力と構成力、堀北真希の冷酷な女を教科書通りにしか演じられない演技力のなさなどで、失敗していると思いました。
というよりも、船越英一郎をキャスティンスした時点で、映画というよりも土曜ワイド劇場的で、最後のほうまでそんな感じでした。高良健吾の使い方は間違っていないと思うのですが、ある意味、浮いた感じでかわいそうでした。

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「さんかく」

これ実は数ヶ月前に観て、映画自体はそれほど書くことがないのでブログには書いてなかったのですが、、今日は高岡蒼甫のこと書きたいので、今ここで書きます。

今回高岡は世間的に彼のイメージとされているヤンキー役ではなくて、「純喫茶磯辺」の監督のコメディということもありヤンキーくずれのチャラい駄目男を演じていますが、「GS ワンダーランド」の敵役バンドのリーダー役でもいい味だしてたように、コメディも実は得意です。
映画自体はそれほどでもなかったのですが、高校生にやっつけられる彼の情けないやられ姿をみて、真の役者と思いました。

それで、今回のツイッターの韓流批判、事務所脱退、ブログで自殺未遂告白事件ですが、私は彼はすごく純粋なんだと思います。読めばわかるように、別に彼は韓国という国や国民を批判しているわけではないでしょう。自国の文化を大切にしようと言っているだけだと思います。
なので、これからも映画で使ってくれる監督がいることを願ってやまないですね。いい役者なので。

宮崎あおいはいろいろ批判されてましたけど、彼女は高岡が一番叩かれ、精神的に弱っている時に結婚し支えていたわけで、それも偉いと思いました。今回は今後のことを考えるとさすがに難しいと思いますが、それでも一緒にいるということであればすごいことですね。


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「SR サイタマノラッパー2」

ここで書いたかどうか忘れましたが、1よりこちらのほうがばかばかしくておもしろかったです。安藤サクラとか岩松了とか個性的ないい役者が出てるからでしょうか。特に岩松氏の使われ方がかなり正しくて、彼は2010年に出演したもう1本の映画「川の底からこんにちは」の時と同じ、あの食品工場の白い帽子に受けました。
最後のところで、「To be continued 次は栃木」とありましたけど、ほんとに撮れるんでしょうか。でも期待してます。

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「マリー・アントワネット」

実はこれまで見てなかったので先日みたのですが、BOW WOW WOWとか、アダム・アントとか音楽が懐かしいです。普通にアメリカ人でも同世代では、こんなの聞いてた人がいるんですね。結局、このサントラと衣装の印象も含めたアントワネットのポップな(死後か?)新解釈ということだけでおもしろい映画になってます。あと、なんといってもキルスティン・ダンストがかわいいのとジェイソン・シュワルツマンがそのまんまのキャラクターでルイ16世ということろがいいです。
あらすじは知らなかったので、このまま80年代のイギリス音楽にのせて女の子らしいアントワネットの優雅な生活を描いて終わるのかと思ってましたが、ラストは普通にシリアスな感じで、これはこれでよかったです。ベルサイユ宮殿での最後の食事での毅然とした態度とか、馬車で2人で顔を見合わせるシーンとか最後の王族に対する監督のシンパシー感じました。

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「君を想って海をゆく」

フランス映画ですが、クルド人移民という社会問題を扱った映画で、映画全体の重苦しいトーンはイギリス映画のような感じです。ドーバー海峡が舞台なのですが、海の向こう側が舞台だった「わたしを離さないで」と同様にドーバー海峡というのはなんとなくもの悲しい寂寥感がありますね。冒頭の主人公がフェリーに乗れないという現実にぶちあたり、フェリーが離れていくシーンの絶望感が伝わってきました。ビニール袋をかぶって二酸化炭素検査をすりぬけるという話は本当に現実にもあるのでしょうか、ショッキングでした。

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「雷桜」

この映画観ようかと思ったものの予告編のCGと「余命一ヶ月の花嫁」同様TBS製作ということで嫌な予感がしたので結局映画館には行きませんでしたが、実際観てみると映画館で観ればよかったと思います。つまりTBS製作でばりばり商用のフォーマットどおりに撮らされている感のある映画でも作家性のある監督と映画的な演技力のある俳優を要して妥協点をさぐれば、それなりに鑑賞にたえうるものができて、部分的には逆にいつもの映画とは違ったよいカットなども観られた点はよかったです。
極めて典型的なただのメロドラマなので普通の監督が撮るとこうはいかなかったと思います。技術的にも使えるものが違うのか、カットも多くて、画面の光の繊細さがない点など明らかにいつもの廣木監督の映画とは違いますが、俯瞰、ロングショットはいくつか美しいシーンもありましたし、台詞の言葉使い自体は時代劇言葉でも、台詞自体は過剰に説明的すぎず無駄がない分さすがに演出の監督と思いました。
あとはやはり役者がよかったです。特に、岡田将生のメンタル的に不安定で弱い男を演じるその表情がうますぎるのと、後は脇役ながら重要な役で出番も多く随所でさすがという演技をみせてくれる柄本明がうおくて、クライマックスのシーンでは数ある映画の彼の演技の中でも代表作となるであろうという名演技を見せてくれます。蒼井優は乱暴な男言葉が不自然に聞こえたり、声を張り上げて感情をむき出しにする演技に賛否あると思いますが私はそれほど気になりませんでした。

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「魂萌え!」

桐野夏生原作はつい先日、俗物的な中年おばさん目線の「東京島」で失敗したところですが、桐野原作とは知らなかったため以前から観ようと思っていた阪本順治監督のこの映画をDVDを観ました。原作は読んでいないし、読む気もないので違いはわからないのですが、思想的に共感できるできないは別として、ニュース映像で時代を表現するところとか生真面目なところは監督らしいのと、あとは、テレビドラマ化もされているらしいのですが、テレビよりは脇役である友達役のキャストの人選が、由紀さおり、今陽子、藤田弓子と誇張したおばさんパワー描写が強力だったり、あと、豊川悦司と加藤治子の役がおもしろかったです。この2人は最近こういう役多くなってきてますね。
映画と映写技師のエピソードは、あきらかにとってつけた感はありますが、監督の映画愛と思うので無条件に許します。麿赤兒の使われ方がよかったです。

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「海洋天堂」

アクション映画以外のジェット・ リーに興味があったのと、予告編の海とか水族館の青があまりにきれいだったので公開第一週目にさっそく見てきました。中国映画なのでストーリーとか演出とかはあまり気にしなかったのですが、社会的なメッセージ性を持たせようとしすぎてはいるものの、女性監督ということもあってかそれなりに控え目な感じで気になりませんでした。テースト的には台湾映画っぽい感じです。
カメラはクリストファー・ドイルだったのですね。納得しました。
ジェット・リーはすごくよかったです。これからもハリウッド映画以外のこうした映画にもどんどん出て欲しいですね。舞台は青島ということですが、海のそばの町の風景が印象的でした。

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「キャタピラー」

先日深夜にDVDで観ました。自分が生まれてこれまで観てきた映画の中で最もショッキングな映画でした。ひじょうにわかりやすくてストレートな反戦映画で、メッセージを伝えるために意図的に過激で、差別的な倫理コードに触れるような人が観たくないものを見せるという姿勢は理解できなくもないのですが、戦争加害者に天罰が下されるということを示すために四肢のない人間を使い、かつその映画のタイトルが「キャタピラー」ということで、作り手が意図した通りに気分が悪くなりました。ただし、その嫌悪感は戦争の悲惨さを知り、人を反戦に向かわせるというものにはなっていません。反復されるSM的な人間の尊厳を傷つけるような描写の印象が強すぎて、反戦へとつながる戦時中の群集心理の異常性さと、粗悪なポルノ的な夫婦の関係性の描写を性的暴行という要素で無理矢理つなげようとはしているものの、この2つがつながってこないから
です。
こうした過去の日本の愚行を批判する映画はあってもよいとは思いますが、観念で映画を作る昔の左翼的な人には多いように、一段上にたって、その時代に生きた人の尊厳をおとしめるような表現を行うのはひきょうで偽善的だと思いました。
特典映像に入っていたベルリンで賞をとってガッツポーズをとったりしていましたが、あれはやめた方がよいと思います。

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「グリーンホーネット」

公開当時はあのブルース・リーの「グリーンホーネット」をミシェル・ゴンドリーが?ということで、どんな映画なのか興味がありました。広告も派手に展開してメジャーな感じでしたが、実際にゴンドリーらしさといえば、21世紀にあのコスチュームとか、ダウンタウンに印刷工場があるという現実の辻褄を気にしないファンタジックな構成だけで、あとは想像した以上に派手なアクションと普通の特撮で子どもも楽しめる感じの映画でした。バットマンとかトランスフォーマーっぽくがんばってみましたということなんでしょうが、レトロでファンタジックなゴンドリーらしさは随所に出ている感じでした。

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「ばかもの」

金子修介監督で、内田と成宮の主演の二人も特に興味がないので、本当であれば、完全にスルーする類の映画なのですが、内田の銀髪とか予告編で興味を惹かれるところがあったので見たのですが、想像したとおりの映画でした。

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「軽蔑」

中上健次の原作を、奥寺佐渡子が脚本書いて、廣木監督がメガホンをとり、高良健吾が主演ということで見ない訳がないでしょうという感じだったのですが、結局、有楽町での最終週にようやく見てきました。
正直なところ、中上健次の原作という部分はロケ地とストーリーの大筋だけ残して意図せず消えてしまっているという感じです。ただ、現実的に考えれば、時代背景が違うので現在に話を持ってきている時点で、それは難しいのでしょう。残されて大筋の部分は「勝手にしやがれ」とか「俺たちに明日はない」とか60年代ヌーヴェルバーグ、70年代的ニューシネマとおそらく監督が憧憬を抱いていたであろう、典型的な駄目男と、それについていく純粋な女の話なので、廣木監督のいい意味で稚拙で荒削りな作家性が彼の映画的記憶とともにいたるシーンに発揮されていて、自分的には好きな映画です。リアリティを追求するには、役者と監督の関係もあるのか「M」ほどは演出はうまくいっていないようですが、得意の長回しも、けんかとか激しいシーンが多い映画でほんとにここでやるかという感じなので、多少の演技や演出が失敗している部分は目をつぶりましょう。帽子など衣装のディテールとか音楽とか細部へのこだわりもいいですね。
鈴木杏はダンスとか濡れ場とか駄目な部分もありましたが、こういうどうにもならない部分はしょうがないと思いますが、主人公を体当たりでうまく演じていたと思います。
2人の激しい感情のぶつかり合いと和解の繰り返しで、その動と静のシーンの触れ幅が大きいだけに、和解のシーンの印象が残りますね。
見た後で後ろのほうの席で「最初から最後まで理解できなかった」というような女性の声が聞こえてきましたが、理解しようとか感情移入しようとかしている人には駄目な映画だと思います。

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「東京島」

無人島に女が一人で男が十数人という話のすじからだと、女をめぐって男同士の殺し合いといったことを想像し、そうした展開を期待し興味本位で見る人も少なくないかと思いますが、原作が女性ということもあるのか、そういう男の性欲を描いたポルノ的な部分はみじんもなく、中年女性の妄想の中の逆大奥的なユートピアのようなものがある種自虐的に描かれているのですが、主演の木村多江がきれいで若く見えるため、そこはおそらく原作の意図している世界を観客に与えられてないような気がします。
窪塚洋介を映画で久しぶりに見ましたが、相変わらず演技ができないところが変わってませんでした。
重要な役で、実際彼は下手なのですが、地の演技しかできない「地」がフィットしたのか適役だったとは思います。

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「なくもんか」

ベタな人情もののコメディで、宮藤官九郎が脚本、主演阿部サダヲということで、まずそのテンションについていけなさそうだし、日テレ製作で演技が下手な竹内結子が出ていて、自分は駄目そうだということはわかっていたのだけれど、やっぱり予告編がおもしろうそうなので借りて観ました。
でも、その駄目な要素はそのまま予想したとおりなのにも関わらず、不思議と映画自体は抵抗感なくみられます。不幸で少し影のある役、瑛太はうまいですね。この映画の印象は、彼の演技によるところが大きいんじゃないでしょうか。
この映画の中の商店街はおそらく合成でよくみる感じですが、「ガチボーイ」など一緒でしょうか。

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「奇跡」

前作「歩いても歩いても」がよかったので、かなり期待して公開されて3日目に見に行ったのですが、今回はキッズムービーということで子役の演技によるところが大きく、次男役の個性が強すぎて演出で抑えきれず映画を壊している気がします。長男役はそれほど悪くもないのですが。
主演の2人はお笑いの芸人ということですが、監督はオーディションで彼らの才能に惚れ込み脚本を書き換えたという映画のホームページで読んだ情報は、文学賞の審査委員が水嶋ヒロと知らずに賞を与えたというのと同じくらいに信憑性がないです。九州新幹線ということでJRがタイアップしている感じですがスポンサーの意向がキャストに反映され、脚本も書き換えさせられたのかなとも思ってしまいます。特に父方のほうの生活の描写の現実感が希薄なため見る方もリアルに共感できないのではないかなと思いました。
登場人物の小学生が将来の夢を語るシーンがあって、そこもわざと現実での彼らの夢をドキュメンタリーとしてそのまま撮っているんですが、これも劇中と現実が離れすぎていて不自然なちぐはぐさを感じました。
私は駄目だったのですが、今の子どもにとってリアルに共感できるのであればそれは成功しているわけなのでDVD化されたら子どもに見せてみたいと思います。

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「マイ・バック・ページ」

私は安田講堂事件の前年に生まれているので学生運動の頃のことは当然知らない人間なのですが、80年代に中学、高校時代をすごした私と同世代の人間には、ミュージシャンや作家、アートなどいろいろ知っていく過程で、そうした思想や雰囲気になんとなく憧れのような気持ちを抱く人間は少なくなかったと思います。当然、朝日ジャーナルという雑誌のことも知ってはいたわけなのですが、私自身は中国の文化大革命を思想という名のもとの集団的な異常行動としか感じないのと同じで、60年代の学生運動も馬鹿なことをしていたのだなとしか思っていません。なので、この映画の主人公が悩む「思想犯」と「社会犯」という区別も暴力には変わらないし、取材源に対する守秘義務も人が殺される時点ではそんなものありえないと考えるので、当然主人公には感情移入もできないし、そのセンチメンタリズムについて客観的に見てしまいます。
川本三郎については、私が知っているのは映画の評論や、東京の街などについてそれこそセンチメンタルな文章を書く人ということで、好きな文筆家ではないですし、当然、影響も受けていないのですが、こうして自伝的な話が映画化されるのを観ると、そのどうしようもない駄目さ加減に不思議と泣けてきました。
山下監督はさらに私より若いわけで、この時代のことは知っているはずがなく、たしかどこかで「この時代の雰囲気をどうして出すかを考えた」というような監督のコメントを目にした気がしますが、私は、もし、それが意図されていたのであれば、その意図は失敗しているのではないかと思うものの、逆に時代を超えて共通の駄目な登場人物たちのセンチメンタリズムがすごくよく表現されていたと思います。
妻夫木はこういう映画には彼のルックスはマイナスに作用すると思うのですが、この映画の彼はよかったです。松山も「ノルウェイの森」に続いてのこの時代を描いた映画への出演ですが、「中身のない嫌な人間」という難しい役をよく演じていたと思いました。

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「There are no shortcuts」

ファイナルあっけなく終わってしまいました。もう少しシュートが入る日があるかと思ってましたが、結局ヒートは見せ場を作れずに終わりましたね。フロントコートのリソース不足もありますが、5戦、6戦でメンバーを変えるという一貫性のなさも敗因だと思います。5,6戦で100点ゲームにしてしまったのでは駄目ですね。悪いところの微調整でよかった気がします。
こんなにレブロンは駄目だっただろうかと思うくらいにローポストのプレーが駄目でしたね。マジックにしろ、ジョーダンにしろ押し込んでフックとかターンアラウンドジャンパーとか1対1では確実に点がとれないと駄目なわけで、レブロンは確実にそこが欠けてました。結局、3Ptか、ディフェンスの穴があればペネトレートするだけなわけで、ただの大きいPGとして使えなかったところが敗因でしょう。
ボッシュとウェイドによるクラッシックな2対2のほうがオフェンスが回っていたのは明らかですが、結局これだけでウィークサイドでクラッチシュートを決められる選手がいない限りファイナルには勝てないですね。
ダラスは堅実な司令塔、2人のクラッチプレーヤー、エースを抑えられるディフェンダー、結果的にみるとファイナルに勝てる要素は揃っていたのだと思います。ヘイウッドとかストヤコが欠場した代わりに出ていたカーディナルとかいう白人の見たことない選手が体を張っていいプレーしてました。
表題はキューバンオーナーの言葉ですね。やっぱりみんなこの言葉を実現してくれるチームを期待してたんだと思います。
ボッシュが悔し泣きしてたのが印象的でした。

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NBAファイナル

去年まで、あれほどまでに応援していたレブロンに対して、今年応援していたブルズが負けて、それでも、レブロンにチャンピオンリングを取らせてあげたいという気持ちは不思議と起こってきていないです。ただ、逆に、これも不思議と激しいまでのアンチレブロン、アンチヒートという感情もないので、極めて客観的にファイナルを観ています。
今年のプレイオフでのヒートを振り返ると、去年までのチームとは違い、レブロンが調子悪くても、他の2人がなんとかしてきたので、そこはさすがにナショナルチームのスターターが3人いるチームということはあるのでしょうね。これまで優勝するチームにはクラッチな脇役や、ダーティーな脇役はつきものでしたが、チャーマーズもそれほどまでに活躍しているわけでもなく、マイアミのハート・アンド・ソウルとしてのハスレム・ファクターはあってもそれもそれほどでもないので、やはりビッグ3というのはすごいのだなとは感じてましたが、それでも負ける時というのは、去年同様に、レブロンの外からのシュートが入らない試合のような気がしてます。シカゴ戦でも、ボストン戦でもいわゆる「ダウン・ザ・ストレッチ」の状況で突き抜けてきたのは、レブロンの3Ptなわけで、いくらウェイドががんばっても、今後の勝敗は第4Qはレブロンの3Ptの成功率にかかっていると思います。そういう意味で、勝負弱いところもあったレブロンがこのままもつれていった時に同じように終盤で決められるのかは見ものですね。それでも勝てれば真のスーパースターでしょう。
逆に、これまで勝負弱いという印象しかなかったノビツキーとダラスの印象は変わりました。チャンドラーが穴が多いので、ヘイウッドの欠場は微妙ですが、注目選手は、両チームの3番目の男、ボッシュと、マリオンですね。ボッシュはダラスがホームタウンということですが活躍できるんでしょうかね。(ボッシュはマブスファンではなく、普通にダンカンとかKGが好きだったらしいです)

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「まほろ駅前多田便利軒」

大森監督、前作がちょっと期待はずれだったのと、渋谷の町中とかでポスター目にしたり宣伝に力を入れているものの、あの主役2人の感じがもろに、モラトリアムな映画調だったこともあり、この映画はパスしようかと思っていたのですが、昨日が映画の日ということで急遽、終映まぎわのこの映画が浮上し見たところ、あまり期待していなかったせいか、よかったです。親父と弟(赤ちゃんおんぶの弁当屋)の使われ方とか、例の優作ネタを龍平につっこませるところとか内輪乗り度(しかも悪のり)度は高いですが、許せます。演出と脚本を粗くて、おそらく原作の世界は描けてない気がしますが、これは役者と映像の映画で、飛行機みてるところとか屋上のシーンとか好きなカットはいろいろありました。瑛太が一番いい長回しのシーンで台詞かんでるんですが、そのまま使っているところとかもいたりして、そういうところもなんかいいです。さえない役を演じる龍平が歩き方とか不自然で終止ぎこちない感じですが、他の人間だとこの映画が成立しなかったと思えるくらいに存在感はあります。

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「キックアス」

公開当時は、普通のおばかなB級映画と思い見たかったのですが、時間が合わず見のがしてしまいましたが、こうしてDVDで見ると、想像していたのよりも3倍くらいどぎついので逃げ場のない劇場でみなくてよかったです。
さえない高校生が主役なはずなのですが、あの小学生の女の子のほうが明らかに強烈な印象を残しています。ただ、これってどうみてもR15指定の映画のはずなんだけど、小学生の女の子が主演するのってありなのというアメリカの倫理基準がよくわかりません。作る側は、そうした倫理基準に確信犯的に挑戦してる感じです。まあ、くらだなさは期待どおりというか、いろんな映画のパロディになっていて、そういうところは楽しめます。ラストは笑いました。
あとはなんといっても、こういう映画にコスプレ姿で出演して、役にはまっているニコラスケイジが一番すごいと思いました。

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カンファレンスファイナル

最近忙しくて、ブログを更新してませんでしたが、カンファレンスファイナルがあっさり終わってしまいましたね。なんといっても経験の差というか、ローズにしろ、ウェストブルックにしろ、そんなに簡単にファイナルにはいけないということですね。
ブルズはデンのレブロンに対するディフェンスはかなり有効だったと思いますが、ブーザーがディフェンスの穴になっていて、テイクチャージにいかなかったシーンとか見ていると、オフェンスで活躍していたので変えられないという事情はあれ、もう少しカートトーマスの時間を増やしてもよかったと思います。ブーザーはボッシュに対して余計なことをいった時点で負けですね。
逆にレブロンは去年までは勝負どころで決まっていなかった3Ptが決まって、やはりこれも経験がなせる技なんでしょう。

マブスは、普通に見ると弱そうですけど、あの年でPGで出続けているキッドにはぜひがんばって欲しいですね。おそらくノビツキーが得意なポジションに対するディフェンスは明らかにこれまであたってきたウェストのチームよりは厳しいので、かなり苦戦するのでしょう。
対ジェームスのディフェンスはマリオンなんでしょうか。

最後に、試合後にマブスを祝福しているデュラントの姿をみて、彼を応援したくなりました。

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「ブラックスワン」

ダーレン・アロノフスキー監督の映画ですが、「レスラー」同様、本作も駄目になっていく主人公の映画で、今回は精神的に壊れていく心理描写に卓越したものを感じます。技術的にもいろいろ野心的、実験的なことをやっていて、巻き込まれもの映画にはよくあるハンドカメラでわざと粗くとってるため、船酔いするように頭がぐらぐらします。いわゆる神経症、ボーダの人を描いた作品なので、わざと吐き気をともなうような不快さとかを狙ったというのもあるのでしょうか。以前、医者が作った統合失調症を理解するための統合失調症患者の見る世界というビデオを観た事がありますが、後半はささしくその世界で、上に書いた主人公目線のダイナミックなカメラと、心理をうまく捕らえた脚本で、現実と妄想の境界が見ているものにもわからなくなっていくような映像は見事でした。
ナタリー・ポートマンは噂どおりにすごい演技でした。
こうした壊れていく女を演じることは、まさしく途上人物に自己を投影しメンタルに巻き込まれていくわけで、神経症の人の心理をリアルに演じたとうことだけでもすごいのですが、かつ、ガリガリに痩せてフィジカルな面でもバレリーナというかなりの技術と体力が必要な演技をほぼ完璧にこなしていました。
さらに、予告編や広告ではこの映画のR15指定の部分、ポルノとホラーの部分はほぼ省かれていますが、この点においてもこの映画にかける彼女の気合を感じました。
ヴァンサン・カッセルは「イースタン・プロミス」以来ですが、今回もヤクザではないものの、普通には理解することのできない難しい芸術家を演じていて、彼の存在感なくしてこの映画はなかったと思います。主人公の病因となるライバルの役をミラ・キュニスの現実の彼女と、主人公の見た彼女を演じ分けていてよかったです。
エンドロールにウィノナ・ライダーの名を見つけて、「どこで出てたっけ?」とわかるまでに3秒くらいかかりました。歳月の流れを感じます。
見終わった後にしばらく「白鳥の湖」が耳の奥でなり続けていますが、普通のバレリーナの愛憎を描いたヒューマンドラマを期待している人は見ないほうがよいかもしれません。エンドロールでは、ピアノパーツだけの「白鳥の湖」が流れますが、結構後を引く映画だと思います。

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プレイオフ - セカンドラウンド

当たり前なのだけれど、プレイオフというのはセカンドラウンドになると8チーム、4カードに減るので、毎年さびしい気がするのですが、今年はもっといくと思っていた上位4チームのうち、オーランドと、サンアントニオが早々と敗退してしまっていて、特に久しぶりに勝ち上がるのかなと思っていたトップシードのサンアントニオの敗退は意外で、かなり予想していたのと印象が違います。
といっているうちに、セカンドラウンドも佳境に入り、なんと、レイカーズもスイープされようとしているので、これでボストンまで負けると、「世代交代」を強烈に感じます。
ということでセカンドラウンドですが、今年はほぼ毎日プレイオフを観ていて、おもしろいのがミラクルチームのメンフィスですね。ザックの活躍のみが言われますが、PGのコンリーが安定しているのと、あと何気なくトニーアレンとか、バティエとかディフェンスを強化しているところが勝ち進めている理由でしょうか。メンフィスとサンダーのシリーズはどちらが勝ってもおもしろいと思いますが、こうなったら第8シードの若いチームに勝ち上がってきて、ブルズと対戦して欲しいです。
レイカーズの3連敗は意外ですが、コービーのけがの影響でしょうか。あとは、明らかにガソールのノビツキーに対するディフェンスですね。アーテストは本当に馬鹿なことをしましたね。オドムは孤軍奮闘という感じで今日の最後のターンオーバーは責められないと思います。マブスはここ数年で一番安定した感じですが、キッドはすごいですね。PGで40手前までここまでプレイオフで活躍できるというのはリスペクトです。数年前のデビン・ハリスとのトレードの時はさんざん言われて私も否定的なことを書きましたが、結果的に彼のトレードは正しかったわけですね。おそらく、ここが勝ち上がってくるのでしょう。
ボストン対マイアミは予想外の2連勝ですが、キャブスの時とは違って、今度はレブロンはひっくり返されずにいけるでしょうか。ここから2連勝すればボストンもわからないと思います。デロンテウェストが結構活躍しているのがうれしいですね。
ブルズに関してはローズのけがが心配です。カンファレンスファイナルはボストン対シカゴを期待してます。

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「ブーリン家の姉妹」

これもずっと観たかったのですが、ようやく観られました。スカーレット・ヨハンセンとナタリー・ポートマンの演技は評判どおりでしたが、中でもポートマンがすごいです。ここ数年の彼女の出演作を見ていると、明らかに出演作を選んでいるのだろうなという感じを受けますが、この前にみた「マイ・ブラザー」同様、この映画も気の強い憎まれ役という難しい役を好演していました。
実在したヘンリー8世の話なのですが、細部のどこまでが事実なのかはわかりませんが、宗教改革とイギリス国教会の成立という歴史的な事実をこういう映画という脚色した形で見せられると歴史の授業で教わるのとは違って、すんなり頭に入ってきますね。
あと、元王妃の「キャサリン・オブ・アラゴン」役は、あのビクトル・エリセの「みつばちのささやき」の子役で有名だったアナ・トレントなのですね。久しぶりにみましたが、今も役者を続けていたと知り驚きました。

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「愛その他の悪霊について」

原作についてはかなり前にこのブログに感想を書きましたが、最近、映画のほうも観ました。
不思議なんですが、自分の前世はそこで生きていたと思わせるくらいに、原作を読んで頭に浮かべていたイメージと映画で提示されるイメージが一致しています。それだけ、原作が読者にイメージを喚起する力が強いということでしょうか。

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「M」

ずっと観ようと思い観られていなかったのですが先週ついに観ました。廣木監督は、やっぱりこうしたヤバイ映画のほうが才能発揮されますね。映画監督も生計を立てていかないといけないので、「余命一ヶ月の花嫁」とか撮る(撮らされる)のは仕方ないと思いますが、自分の才能を出せるルーツともいえるこうした映画も平行して続けて欲しいですね。主演の美元が映画初主演とは見えないような体当たり演技で、廣木監督の演出をこなしていて、これが初主演映画で、今後の女優生命だじょうぶなのというくらいに危険なエロさが出てました。
高良健吾もこういう映画の危険な役はやはり得意ですね。大森南朋、田口トモロヲの常連もいいですね。

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「阪急電車」

こういう原作は、役者と演出によっていい映画になるかならないかが決まり、最悪に場合、関西的人情の押し売りというか観ていられないものになると思いますが、その最悪に近いものになってましたね。調べてみると、テレビドラマの監督ということで納得しました。大阪のおばちゃんのデフォルメのされ方はひどいですが、脚本が説明的な台詞に頼りすぎていて、予想している台詞が次々と登場人物の口から出てくるところで、すでに映画ではないわけで、普通に日本映画を撮っている人に作らせたらこうはならなかったので残念です。
ちなみにMovie Walkerだとこの映画、以上に評価が高いのですが、ああしたサイトは関係者の知り合いのサクラが高得点付けているのでしょうかね。自分の目で映画を選ぶというのは大事だと思います。

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「私を離さないで」

普通の田舎が舞台のイギリス映画にしか見えないのに、ユアン・マクレガー主演の「アイランド」と同じクローン人間に関するSFというところに興味があったのですが、要するにSF小説のように論理的な辻褄合わせをまったく気にせずクローン技術だけが20世紀に発展したという非現実的な事実を過程した点を除けば、現代、というか正しくは20世紀の最後の10年を舞台にした普通のヒューマンドラマなのですが、こうしたスタイルも自分には斬新なもので、かつ、ドーバーの海岸に座礁した船とか、荒涼とした草原の柵に絡まる風化したポリ袋とかイメージが見た後になんともいえない印象を残す哀しい映画でした。
製作に原作者のカズオ・イシグロが参加しているのですが、映画のほうは、おそらく原作者が小説の創作時に描いていたイメージを視覚化し、それを観るものに提示しているといった感じで、背景などが意図的に省略されているため、ストーリーをわからせてあざとい感情移入を導くようなものにはなっていません。そのせいで、映画を観た後は原作を読みたくなりますが、すぐに本屋で原作を買って読みました。
村上春樹もカズオ・イシグロが好きというのをどこかで読んだことがありますが、一人称の語りで受けるなんともいえない孤独な哀しい印象は、「回転木馬のデッドヒート」とか、あの辺りの初期の短編から受けるものに似ていると思います。


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「somewhere」

予告編のストロークスの歌声に惹かれてみてきました。
黒みつなぎとか、露出の高い粗い感じの画面とか、ミニマリズムというか嫌みのないしつこさが気持ちいいというか、こういう一昔前のジム・ジャームッシュ映画みたいな、わかる人にしかわからないのさ的映画は、ビル・マーレーみたいな役者の色で見せる役者が出ていない限り、年を取った今見てもつまらないだろうなと思い最近はそういうにおいを感じるとあまり見なかったタイプの映画なんですが、ストロークスが取り持ってくれた懐かしい感じに誘われてみて見ると、よかったです。
スティーブン・ドーフの、部屋で双子のセクシーダンスを見ている時の笑顔と、娘を見る時の笑顔が同じ感じにイノセントなところがシュールな感じで魅力的です。あと、特殊メイクのシーン(小道具を含め)とか凝ってて笑えました。
ちなみにストロークスのあの曲はシングルのみのリリースのようで入手困難アマゾンで15000円くらいします。(米国のアマゾンだとmp3が1ドルくらいで売ってますが、日本からは買えません。)

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プレイオフ

あまり見られてなかったんですが、今日3試合くらい固めてみました。
ブルズは順当な感じですが、相手のペイサーズのほうの印象がなんか強いですね。地味でフィジカルなところとかいいですね。ジェフ・フォスターみたいな選手が別にそんなに好きなわけじゃないんだけど、まだやってるところが少しうれしいというか。

ボストンも順当ですが、数字的にみると競ってはいるもののアンソニー相手のピアースのディフェンスのリアクションを見ているとプレイオフビギナーに対する「かわいがり」というか心理面での挑発みたいなところは、役者が違う感じです。JOはもう駄目かと思ってましたが、ディフェンスではそれなりに存在感をアピールはしてますね。あと、デロンテにはがんばって欲しいです。

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「ザ・ファイター」

予告編を観ておもしろそうだったので観てきました。
ボクシングものということで、低所得者層の主人公が成り上がっていくところは「ロッキー」みたいな感じで、そこに、ファミリー、兄弟愛と人情もの映画の定番の要素が加えられているような映画ですが、労働者階級を描いたイギリス映画的な雰囲気と、兄や母がとことん駄目な人間に描かれていて、それを忠実に演じきっているクリスチャン・ベールとメリッサ・レオがよかったです。特に、クリスチャン・ベールは彼のイメージが変わるような、チャレンジングな役でアカデミー賞の助演男優賞というのもうなずけます。

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デニス・ロッドマン・ナイト

取り溜めしていたスカパーNBAのシカゴ対デトロイトの試合を見ていたところ、「デニス・ロッドマン・ナイト」ということで、彼のジャージがリタイアするセレモニーをやってました。こういうセレモニーはやっぱり永遠のライバルブルズ戦にやるんでしょうね。その日の中継では、随所にピストンズ時代の彼の活躍シーンが挿入されて懐かしいシーンもありました。ハーフタイムには座椅子に座ってトークショーみたいなものが催され、デューマーズやアイザイアはもちろん、マホーン、サリー、エドワーズに加え、ビニー・ジョンソンまで参加ということで全盛期のメンバーがほとんど勢ぞろいしていて懐かしい感じでした。(レインビアは不参加)
アイザイアの「スパーズにいても、ブルズにいても、やっぱり君はピストン」みたいな言葉がきざでくさいのですが、まあ、「あり」だと思います。彼がディフェンシブ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤーに輝いたのはいずれも、まだ「色」の付いていなかったピストンズ時代なのですね。

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義援金

震災後、かなり連日報道されるニュースに干渉され感情的になり涙もろくなってるんですが、NBAのデリック・ローズ、パウ・ガソール、アル・ハーフォート、ラッセル・ウェストブルック、ラマーカス・オルドリッジらが25-27日の試合で1点取るごとに1000ドルの義援金を送るというニュースに涙が出ました。日本と関係のある人間ならまだしも、あまり関わりのなく、NBAの人気も高くない遠い国のためにお金を出してくれる彼らの姿勢に涙が出ました。私は君たちを一生応援するよ。ありがとう。
ローズは前の試合24点、今日の試合は30点と活躍してました。

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ブルズのディフェンス

チームスタッツを見てみたら、やっぱりブルズの失点はボストンと並んで最小で1位でした。それ考えるとトム・ティボデューというHCはすごいと思います。
対照的にニックスは相変わらずやってますね。このライバルどおしの2チーム、今年のプレイオフではファーストラウンドであたりそうですけど、なんだかおもしろそうですね。

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「のんちゃんのり弁」

小西真奈美主演の映画です。
漫画原作なので、なにかストーリーに現実感がないのですが、特によくも悪くもない普通の映画でした。
一つの大きな見所は岸辺一徳で、主人公に説教するシーンが特によかったです。


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「川の底からこんにちは」

予告編がちょっとおもしろそうなので観たのですが、つまらなかったです。PFFとあったので、ある程度学生映画っぽい稚拙さと自己満足っぽさは覚悟したみたのですが、ここまでとは思いませんでした。監督もよくないのですが主演の満島ひかりもよくなかったです。こういう日頃の鬱憤が爆発して切れるシーンなどは、観ているほうも気持ちがよかったりするはずなのですが、私にはダメでした。どこかで賞をとったようですが、よく理解できません。

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脱ニックスファン宣言

カーメロ・アンソニーはやっぱり移ってしまいましたね。彼一人だけだったら、駄目だったんでしょうけど、ビラップスが付いてきたということで、ニックスとしては勝ちトレードなんでしょう。チームも強くなりそうですが、オールスターの時のスティーブ・カーの解説のように、ダントーニのあのスタイルじゃ、チャンピオンシップのコンテンダーになれないというのも正しい見方と思います。
しかしながら、オフのレブロンのトレードではじまり、ファンとしては、「カーメロおまえもか」とちょっと「どっちらけ」な感じです。
客観的に書いてますが、正式にこれを以ってニックスファンを自称するのを辞めようと思います。特に、チームに深い思い入れはあるわけではないですので。
ニューヨークという街には、ショウタイムバスケットがあってるんでしょう。さよなら。バイバイ。

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「ソーシャルネットワーク」

「ブッシュ」の時にも同じことを書きましたがアメリカという国のすごいところは、こうしたまだ生きている人の実話を脚色も加えて映画にして公開できるとことで、生きていたとしてもすでに過去の人、過去になりつつある人の話であれば理解もできますが、ザッカーバーグという今、最も有名な人間の一人である人物について、不名誉な部分、オーバーに脚色された欠点の描写など、よく訴えられないなと、金持ち、ビッグネームの器の大きさはすごいなと思いました。回想シーンの折り込み方など、ただこれだけの題材で最後まで引きつけていく脚本はさすがだと思います。
これは映画というより、映画のストーリーの基となった現実がおもしろわけですが、性格はいくら悪くても、アイディアやお金だけ出している人間を出し抜いて、実際にものを作るNerdが成功するというストーリーは夢があっていいと思います。

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「瞬」

磯村監督らしい、故郷を絡めた地方都市が舞台の暗めの話です。「花のあと」で北川景子のファンになりましたが、この映画の彼女もやっぱりいいです。ということで彼女の演技についてや、結果としての映画の感想についても客観的に書けないかもしれません。相変わらず台詞の読みがぎこちない大塚寧々の演技についてとか、少しずつ思い出してくることを表現したいという意図はわかるものの何度もフラッシュバックされる事故シーンがしつこく感じることや、菅井きんのおばあさんに話しかけられるとこからラストシーンまでのエピソードが本筋と少しかみあっていないところなど、難点はあるため北川景子の演技が嫌いな人は駄目だと思います。田口トモロヲが精神科医役なのですが、話し方がモロにプロジェクトXなのがおかしかったです。

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「レポジションメン」

人工臓器を高金利ローンで売り返せなければレポマンが回収に行くという未来を描いた映画SFですが、得点映像のインタビューでもわかるように、監督が美術にかなりこだわりがあり、しかもかなり悪趣味で、極めてB級度の高い映画でした。あと、意図的に観客の反応を気にしていないのか、単に鈍いのか、友情みたいなものを描いていながら、登場人物の素行に一貫性がなく共感できない残酷な一面が描かれているため、とても登場人物に共感できないので、感情移入はおそらくできないと思います。
ただ、キャストが、なぜかこうした内蔵もののBムービーに好んでキャストされるジュード・ロウと、猟奇的というか、何を考えているかわからない怖さを演技できるフォレスト・ウティカーが出ていて、彼らの絡みがおもしろかったです。(監督は「イグジステンス」とか、「ラスト・キング・オブ・イングランド」なんかをみてキャストしたのかもしれません。)

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「シーサイドモーテル」

監督の名前は知らなかったのですがCM出身の若い監督のようで、ズームとか特殊レンズのローアングルとか、まさしく今風のCM/プロモビデオっぽい感じでしたが、脚本はちゃんと書けていて、こうした映画にありがちのうちわのりっぽさはなく、正統派の笑いなので、楽しめました。
また、やはりキャストに、古田新太、温水洋一、小島聖だけでなく、若手で山田孝之、成海璃子とかコメディをしっかり演じられる役者をちゃんと選んでいるところがいいと思います。(温水がこわかったです)
極めつけは麻生久美子ですが、監督が彼女のファンというのがよくわかって、久しぶりに私の観たかった麻生久美子を見られただけでも満足な映画です。

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ジェリー・スローン

新聞のニュースで知りました。
ユタは嫌いでも、ストックトン、マローンが引退してからもコンスタントにプレーオフに出続けるなど、そこそこの成績は残しているわけで、彼の実力は誰も認めているのではないかと思いますが、ジェームスのコメントではないですけど、
彼がユタのコートサイドにいないというのは、本当に不思議な気がします。
デロン・ウィリアムスとの確執のようですが、我が強いのか、ビラップスとカールの関係のように、フロアリーダーに委譲するということが性格上できなかったんでしょうかね。

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「ちょんまげぷりん」

江戸の侍がタイムスリップしてパティシエにというストーリーだけで、役者や演出に関わらずいい映画であるということは保証されていて、唯一心配だった映画初出演というジャニーズ錦戸亮の演技も悪くはなかったので、おもしろかったです。
男尊女卑の時代の人間を現代に持ってくることで、女性の労働についての価値観の違いを強調して見せるというのがこの映画の主題にもなっているので、若干不正確な部分はありますが、
朝出かけに子供がうんちとか、シングルワーキングマザーは共感できるところ多いと思います。
タイムスリップの矛盾とか、普通の家庭にお菓子作りの器具や材料がそんな普通にあるの?とか、細かいところを突っ込み出すと切りがないので、こうしたナンセンスでコミカルなヒューマンドラマは、細部を気にせず楽しむのが正しい見方だと思います。



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「BECK」

20世紀少年の堤監督の映画ということを考えたら見ないほうが正解だったのかもしれませんが、仮面ライダー俳優の共演ということに興味があり見ました。歳をとるにつれて漫画が原作で若者向けの映画に対する許容度みたいなものが高くなってきているものと自分では思っていたのですが、漫画的なティーンエイジャー向けのくさい青春の夢物語には入っていけませんでした。
ただ、ターゲットをしぼるのであれば、しょうがないのだろうとは思いますが、他の年代にも理解してもらうには、もう少し脚本を変えたほうがよいのではないかと思いました。漫画の台詞そのままでは疲れると思います。特に象徴的なのが桐谷健太の演技で、叫ぶシーンとかオーバーで疲れました。極めつけは「口パク」ですね。漫画は音を表現できないですが、映画は音も表現できます。これは当たり前のことで、映画化の難しさというのは、こうしたところにあると思うのですが、おそらく原作の「伝説のボーカル」というところに縛られすぎて、実写での表現を放棄してしまったというところでしょか。長い間映画観てましたけど、こういうの始めて見ました。脚本を変えるか、本職のミュージシャンを映画に出すべきだったと思います。

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「毎日かあさん」

今日観てきました。ただ、今まで見た西原原作映画の中では、一番悪い感じでした。
原作の小ネタの部分は笑える多かったのですが小泉今日子もこうしたキャラクタの母親役は本来得意のはずなのですが、よくなかったですし、昔のような人気はなくなっても演技は歳をとるにつれてよくなっている永瀬正敏も前半は特にひどかったので、やはりシナリオと演出がよくないのだと思います。例えば、病室のシーン、永瀬が語るシーンで、小泉の後姿をぼかしとるところはよいのですが、その直後の小泉の考え込んでいる姿をアップは余計です。

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「おまえうまそうだな」

かなり有名なティラノサウルスシリーズ絵本の映画化で、私の子どもも3歳くらいの時に読み聞かせたら泣いたという血の繋がってない親子の話です。短い話なので90分間、どう映画にするのだろうと思っていたのですが、なるほどという感じでティラノサウルス自身の子ども時代のストーリーがあったりで、実際、ベストセラーの映画化ということを意識したのか、メインのストーリーも原作とは違いました。ありがちな話でしたが、悪くはなかったですが、「別れ」で泣かせるというところでは、やはり原作のほうが子どもは感情移入できるのだと思います。



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「マイ・ブラザー」

「父に祈りを」のジム・シェリダン監督の映画で、予告編からして重くてきつそうな映画なんですが、ナタリー・ポートマンとかサム・シェパードなどキャストに惹かれて観てしまいました。手っ取り早く説明すると士官のトラウマを描いたという点では「ディア・ハンター」に似ていて、DVDの特典の情報からは、まさに、プロデューサーが「ディア・ハンター」が好きな映画であるとか書いてありました。か細い声のトビー・マグワイアの演技がかなりきているので、後半はみていてひりひりする感じです。ナタリー・ポートマンは社会とか政治とかコミットしていこうという姿勢のある硬派な役者ですが、この映画の彼女もよかったです。


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「GS ワンダーランド」

あまり、GSのファッションなどをデフォルメしてネタにし笑いをとるような映画と思っていたので、そんなに期待せずに見て、確かにそのとおりの映画だったのですが、コメディとしてしっかりそつなく作っていて、意外に好きです。
主演の栗山千明は「鴨川ホルモー」もそうですが、こういうナンセンスなドタバタは得意ですね。どうヒット曲が作らていくかという音楽産業の裏を扱っているところは「BANDAGE」なんかと同じです。脇役がよくて、中でも高岡蒼甫のヒッピー姿がおもしろかったです。影の主役(?)温水(&緋田、村松)の三木監督映画の常連の活躍ぶりにも笑わせてもらいました。

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