「プルートで朝食を」

ニール・ジョーダンの映画は久しぶりです。昔は好きだったのですが、「マイケル・コリンズ」以降は見なくなってしまいました。スパイク・リーにとっての「マルコムX」のように、大作として公開する社会的意義と、彼自身にとって「とらなければいけなかった映画」であることは認めるのですが、当時の私には期待はずれで、それ以降彼の映画に対する興味はなくなっていました。
この映画、実はニューハーフが主人公の映画ということは知らず、モノローグで語られる前半の展開は少し退屈で、苦手な映画の感じがしたのですが、ロンドンに出てくるあたりから、キリアン・マーフィーのささやくような哀しい声にシンパシーを感じ、幼馴染と産婦人科にいく人情的なシーンや、警官に取調室で暴行される残酷で哀れなシーンなど、いろんなシーンで涙がこぼれてきました。
映像的には、ピーピング・ルームのシーンでの照明と色が、彼の映画特有のもので懐かしかったです。
タイトルバックにブライアン・フェリーの名前があったので、「どこで出てたの?」と思い調べてみると、やはり歳をとっていることもあり、わかりにくかったのですが、意外なちょい役で出てました。(でも、なんでこんな役引き受けたんでしょうか。。)

ただ70年代のロンドンが舞台ですが、映画のファッションにマッチしたグラムロックの曲はTレックスの曲が1曲で、ロキシーミュージックの曲はサントラになかったと思います。

波乱万丈の哀しい人生を描いた映画なのですが、ハチドリの会話のスーパーインポーズに和まされ、、人生のすれ違いを表現するかのように、照れ隠しなのか、わざと素っ気無くカメラを情報に引いていく気の利いたラストシーンがよかったです。

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マイアミ

ダラスのマリオンとか、デトロイトに戻ったベン・ウォレスとか新天地で再び輝いている選手が多いですが、一番目立っているのは絶好調なマイアミのジャーメイン・オニールで、正確には昨シーズン途中からですが、1年たってようやくシステムにフィットしてきたというか正しい使われ方をされているように思います。
新天地といえば、数年前のニックスのメンバだったフライも今のところサンズでスターターとしていい働きをしてますね。マイアミは今年はハスレムをシックスマンとして、ビーズリーのほうを正式にチームの顔としてやっていくようですね。実質プレイングタイムはハスレムのほうが多いようですが、うまく機能しているようですね。

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松田優作没後20年

松田優作が亡くなって今年で20年ということで、映画が公開されたり、スカパーで特集が組まれたり、インターネットや雑誌などへの露出がまた最近多くなってきましたが、彼がかっこよかった、すごかったというように持ち上げている記事を見てもしらけてしまっています。
特にいろんなメディアでの映画の宣伝が多いのですが、妻の松田美由紀が関わっていることもあり、商売っ気が強く感じられ、特に、今売れている息子2人を使って「はじめて息子が父親について語る」といったことを売りにしているところなども嫌な感じがします。
このブログで松田優作については、何度か書きましたし、おそらく以前ここに書いた元妻の松田美智子氏の本「越境者」で彼の当時の私生活について知ったことの影響も大きいのだと思いますが、今こうして彼の作品を見返してみると、昔かっこいいと思っていたTV版の「探偵物語」はさほどかっこよく感じられず、シリーズの後半は特に自意識過剰な「うちわのり」が鼻についたりします。それ以降の「家族ゲーム」など森田芳光の映画に出て、整形したり髪型を変えたり、雑誌やテレビのインタビューに答えたり、それまでの自分のハードボイルドなイメージから意図的に離れようとしているところも、当時はかっこいいと思ってみていましたが今見返すと、アート、文学志向青年の青臭さみたいなものを感じてあまりいいとは思えなくなりました。逆に、とかく最終回の「なんじゃこれ」だけが話題になり敬遠していた「太陽にほえろ」の普通の回とか、今スカパーでやっている「俺たちの勲章」などのテレビドラマに、彼がそれまでに抱えてきた人生の重さのようなものがにじみ出ていて、些細な表情に感動したりもします。こうしてみると、彼のピークは78年の村川透の遊戯三部作のあたりで、知名度も上がったというおごりもあったのか、それ以降の「ブラックレイン」までの10年は彼にとっての「失われた10年」だったのではないでしょうか、「ブラックレイン」の鬼気迫る演技は今みても本物だと思います。ある意味、日本を飛び出して、ハードボイルドであるかないかなど自意識過剰だったそrまでの演技を突き抜けた役者としての凄さを感じます。映画出演が以上に少なかった彼の30代の役者としての仕事が少し残念です。

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松井

アメリカでも最も名前を知られている日本人なので、髪型は普通にして欲しいと思ってましたが、ワールドシリーズ優勝とシリーズMVPというのはやっぱりすごいです。ワールドシリーズだけでなく、プレイオフ全般でも活躍していたわけで、彼の実力というのはフロックではないのでしょう。イチローみたいに記録は残さないので目立ちませんが、大リーグに出て行って、結局結果が残せなくて戻ってくる選手が多い中、あのRBIの多さと得点圏打率はたいしたものだと思います。昨日、日本シリーズに勝った巨人にいる李選手なんかもそうだと思いますが、プロとしてお金をもらってやっているわけなので、チームを優勝させ、貢献するというのはある意味当たり前のことで、高額な年棒をもらいながらも、コンディションを犠牲にしてもワールドベースボールクラシックなんかに出て、結果を残せない松坂にはよく考えて欲しいと思います。

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6-6 Center Chuck Hayes

今日ユタ戦を見ましたが、今年もロケッツはタイトなディフェンスで勝ち星重ねてきていて、ヤオもマグレディも要らない感じですね。
アーテストは抜けましたけど、その代わりに売り出し中のアリザが入り、バティエとかと並べてみると、チームの印象はさらにシャープな感じでよくなりましたね。
ただ、今のロケッツがここまでやれているのはなんといってもチャック・ヘイズのがんばりによるところが大きいと思います。身長はなくても、体重で押し負けなくて、しかもコースを読むセンスがある選手はNBAでやっていけるということを証明してくれているわけで、見ていて気持ちがいいです。

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「紙屋悦子の青春」

黒木和雄監督の遺作です。この前の「父と暮らせば」が終戦後の広島を舞台にした室内劇でしたが、この映画も終戦が近い昭和20年の鹿児島が舞台の室内劇で、爆撃音や厳しい官憲など普通の戦時中を描いた映画につきものの表現もなく外の景色も穏やかで、かつ登場人物に悲愴な空気が微塵もなく、前半はこの小津安二郎映画を思わせるようなたわいもない家族の会話がワンシーンで撮られていて冗長で違和感があります。後半は特攻で出撃する兵士の別れというよくある戦争映画の重い話になるのですが、前半の役者に感情を表現させずに、飄々と会話を強いる小津的な演出で語られるため、逆にその感情を抑えた演技の中で唐突に見せられる主人公の原田知世の涙が印象的です。
前作の「父と暮らせば」は原田芳雄の演劇臭の強い個性的な演技で、別の種類の個性的な戦争映画になっていましたが、この作品は、前半のかなり不自然な原田知世と永瀬正敏の老け役も、「東京物語」の笠智衆を思わせますし、このローアングルで撮られた、たわいもない会話で展開されるホームドラマ的展開をみると、晩年のライフワークである「戦争」というテーマを尊敬する小津的な作法で、作品として残しておきたかったのかなと感じました。

原田知世と永瀬正敏は、普通の特攻物の映画によくある感情的な演技、過剰に感情移入させようとする演出に慣れている人にはかなり奇妙に感じられるかもしれませんが、彼らは監督の期待する演技をほぼ忠実に行っていたと思います。私は感動しました。

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追悼 ジョン・ヒューズ

「Cut」とか、たまに古本屋で買って読んでるだけなので、情報遅いですが、ジョン・ヒューズは8月に亡くなってたんですね。ご冥福をお祈りします。
彼の80年代的青春映画も好きでしたが、やっぱり彼の最高傑作は「大災難P.T.A.」だと思います。アメリカのコメディ好きの子どもにも見せたいのですが、DVDは日本語吹き替えはないようです。

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ビッグ・ベン Again

クワミー・ブラウンがけがしてるのかなんなのか、代わりにベン・ウォレスがスターターで出てるようですけど、スタッツだけみると、再び輝いているようですね。今日は中継があったようなので、見ればよかったです。
当時のメンバはもう、プリンスくらいしかいないはずですけど、デトロイトのコートとファンがあってるんでしょうか。逆に、キャブスやレブロンのシステムと合っていただけに、彼を失ったことはキャブスにとっては損失だと思いますが、バックコートに関しては、デロンテ・ウェストが謹慎が解けたのか、戻ってきましたね。これでチームとしては調子戻していくんだと思います。

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ジノビリの脅威

Yahoo NBA を観ていて、ジノビリの写真と共に、見出しにコウモリの文字が出ていて、ハロウィーンの夜なので、何かのメタファーなのかなと思いきや、この男、本当に動いているコウモリを叩き落していたんですね。その動体視力は恐るべしというか、すごいです。

ところで、今年もスカパーが中継してくれることについては先日喜びを伝えましたが、試合予定をよく見てみると今年は毎日放送というわけではなく、週に1、2回放送なしの日があるようで、おそらく放映権料はその分ディスカウントされてるんでしょうね。
まあ、残念ですが、放送がまったくなくなるよりはマシだと思います。
ただ、来年は調子にのって、もっと減らされたりすると困りますけど。

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ブレイザーズ

昨日のブレイザーズ対ナゲッツ、個人的に結構楽しみにしているカードなのですが、やはり派手に見せてくれたのはカーメロで、しなやかなダブルクラッチにみとれました。ナゲッツは今年2月のビラップス加入以降ほとんどメンバー変わってないので、今シーズンも安定した強さが持続しそうですね。あとは、やはりブレイザーズといえば、ルディです。昨日も後半にプレイングタイムを結構与えられてオフェンスはかなりきめてましたが、キャブスのバレジャオ同様、ハッスルしすぎてミスするところもありますね。まあ、そういうところも含めて好きですけど。
意図的なのかなんなのか、4Qの勝負どころでロイがカーメロ守ってましたが、あそこはあきらかにミスマッチですよね。他の敗因は最後のところはやはり、オルドリッジとかオデンがディフェンスリバウンドとれなきゃだめだと思います。
ところでアンドレ・ミラーはブレイザーズに移籍してたのですね。ロイがいるのに何気に他のチームがうらやむようないい補強してますね。

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「私の中のあなた」

ニック・カサヴェテスの新作ですが、お涙頂戴の白血病ものではありますが、その根底にあるのは家族の絆についての映画で、少し「壊れゆく女」を思い出させるようなキャメロン・ディアスの感情的な母親役もよかったですが、家族の中がぎくしゃくしてくる中で妻に対しても子どもに対しても中立かつ冷静に振舞うジェイソン・パトリックの父親役がよかったです。
アビゲイル・ブレスリンは「リトル・ミス・サンシャイン」に出てた子役で、彼女の演技もよかったと思います。

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「重力ピエロ」

伊坂原作の映画は何本か観てますが、この映画は他の映画とは違って、かなり重い映画で、途中見てて辛かったです。予告編での作者のコメントにもありましたが、「家族の絆」についての映画で、劇中の父親の含蓄のある言葉にいろいろ考えさせられました。加瀬亮については、映画によってもう少し演技を変えて欲しいと思いましたが、小日向文世は今まで見た彼の映画の中でもベストだと思います。そういえば、鈴木京香とか、渡部篤郎とか演技がうまくない役者の演技も気にならなかったので演出力はあるのだと思います。

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「幼獣マメシバ」

こうした障害を持つ人の演技は難しいのだと思いますが、「スリング・ブレイド」のビリー・ボブ・ソーントンのような演技は無理としても、あの演技に入っていけるかどうかで評価がわかれるのではないかと思います。マメシバはかわいかったです。

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NBA開幕

NBAがついに開幕しました。
今日はNHKがキャブス対セルティクス、スカパーがレイカーズ対クリッパーズで、今ちょうど、レイカーズ戦の第4Qを見ながら、これ書いてます。
キャブスは去年は2敗しかしていない、ホームで早速負けてしまいましたが、変わった選手も多いので、しばらくの間は去年のようには勝てないと思います。ディフェンスのローテーションのスピードも今ひとつきれがない気がします。拳銃の不法所持で捕まったせいなのかデロンテ・ウェストが出ていないのが痛いですね。去年はゲームをコントロールできる選手が2人いて、どちらかが調子がよければオフェンスが回っていた感じですけど、やぱりアンソニー・パーカーがまだ慣れていないので、もう少しかかりそうな気がします。
シャックをどう使うかをまだ、試している段階だと思いますが、4Qのハイポストにイルゴスカス、ローポストにシャックとお互い得意なところに置いたオフェンスとか、去年にはなかった新しいところもおもしろいです。

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「ピンクパンサー2」

スティーブ・マーチンのピンク・パンサー第二段です。前作はおもしろすぎて、たしか「続編を期待したい」とか書いたと思いましたが、やっぱり出てきました。特典映像のインタビューの中で「フィジカルコメディ」と当人たちが称していた体をはったスラップスティックな展開は健在で、ルックスは歳をとったように見えるものの、フィジカルさは逆にパワーアップしている感じで前作を超えてます。美女との掛け合いとか、秘書との関係とか、カーアクション付きのギャグとか前回とほとんど同じお約束のネタで笑わせてくれます。あと、本作ではあの「サボテンブラザーズ」を彷彿とさせるようなコスチュームプレーが出てきておもしろいです。
やはりなtんといっても、スティーブ・マーチンとジャン・レノの異色のコンビの掛け合いの間がこの映画の売りだと思うのですが、前作と同じく、彼がスティーブマーチンに合わせて、変な踊りを踊っているところとか最高です。
アンディ・ガルシアはしばらく見ないうちにずいぶん変わってしまいましたが、彼のデフォルメされたイタリア語なまりの英語がよかったです。

ドリームチームの日本人役の彼も悪くはないのですが、他の役者と比べるとやはり日本人役も日本である程度知名度のある人を使えるとよいと思うのですが、コメディ映画ということで、やはり語学力の問題もあり、人材が不足しているのでしょうかね。

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「築地魚河岸三代目」

今時こんな寅さん的、昔のホームドラマ的な人情話は今は誰もとらないだけに逆に新鮮でした。これでもかこれでもかとお決まりのプロットの連続ですが、ここまで開き直ってやられると逆にしらける感じもないのは、大沢たかおと田中麗奈というキャストが間違っていないからだと思います。あとは、江口のりことか、荒川良々とか、温水とか個性的な脇役が普通に演技sているところなどもいいです。

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「キサラギ」

「アウタースクール」の時にも書きましたが、凝った脚本の頭使う映画はあまり好きではなくて、この映画は、そうした種類の映画です。室内劇なので、別に映画でなくても演劇で見せたり、小説で読ませたほうがよいのではと思ってしまうのですが、役者のわざとらしい演劇っぽい演技がその感想がさらに強くなりました。
また、アイドルオタクが主人公なのですが、そのはしゃぎっぷりの描写がリアルなのかそうでないのかわかりませんが、なんだか嫌でした。

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「K-20 怪人二十面相・伝」

「20世紀少年」みたいな、最近よくある感じの日本のアクション大作といった感じでした。
特撮はともかく、アクションは日本映画にしては、それなりにがんばってとっていると思います。
ただ、金城武、松たか子、中村トオルというあまり演技がうまくない役者を揃えてしまたっというのが致命的なのと、ベースはコメディ映画であるものの、やはり江戸川乱歩をモチーフにした映画にしては、美術がストレートすぎて、せっかく原案の架空の時代というアイディアはよいにも関わらず、乱歩的なおどろおどろしい雰囲気などは、ほとんど出せていないというところが残念でした。

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祝NBA放映

不景気なので、スカパーの運営会社は放映権料が払えず今年はついにシーズンの放送ないのかなとやきもきしてましたが、今日郵便受け見たらはがきが届いてて、安心しました。

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「ホリデイ」

こういう恋愛映画ってつまらないだろうと思ってスルーしてましたが、おもしろかったです。
キャメロン・ディアスはあまり見たことなかったのですが、話す時の大げさなジェスチャーとか、頬杖ついたりした時の上目遣いとか、笑った時の口元とか、コケティッシュな感じが、昔好きだったロザンナ・アークエットみたいな感じでよかったです。
あと、いつもは一癖ある訳を多い、ジュード・ロウが、この映画ではストレート、まじめな男(ネタバレになるのでどういう男なのかは書きませんが)を演じているところがよかったです。泣き虫ぶりも笑えました。
こういう映画は会話がすべてですが、アメリカ女とイギリス男のイメージを代表する二人をうまくいかした言葉のやりとりがすごくよかったです。

コメディ映画以外でのジャック・ブラックって私は初めてですが、いつもの彼らしさを残しながらの普通の役もいい感じでした。

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「ブラザーズ・グリム」

そういえば見ていなかったと思い、子どもと見たのですが、エンドロール部分でPG12指定ということに気がつきました。失敗しました。
この前見た「宮廷画家ゴヤは見た」と同じ、ナポレオン侵略時代のヨーロッパが舞台の映画ですが、時代背景は変わっても、ギリアム監督独自の美術、造型はやはりこの映画でも際立っていて、本筋にグリム童話のショートストーリーを織り交ぜた脚本もよく、最後まで飽きませんでした。衣装とかつらのため、本人とはわかり辛かったですが、グリム兄弟はマット・デイモンと、ヒース・レジャーですね。

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「トロピックサンダー/史上最低の作成」

ベン・スティラーが監督して、ジャック・ブラックも出演しているコメディで、おもしろくないわけがないのですが、いきなり、ブーチーめがねをかけた黒人のシモネタ、ジャックブラックのおならネタではじまり、アクセルをゆめることなく容赦なく繰り出される、差別ネタを含むブラックなジョークと、有名映画のパロディ、内臓が飛び出したり、地が噴出したりするグロテクスな描写は、確信犯である監督に「それでもついてこられるか」と試されているみたいな感じで、体力のない私は素直なギャグには笑いましたが、ブラックな部分は良心が邪魔をして、100%は楽しめませんでした。

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「鴨川ホルモー」

京都が舞台の本木監督のナンセンスコメディです。鬼太郎みたいに、CGを大々的に取り入れてますが、監督にとっては「ドラッグストアガール」以来の快作で、とにかく馬鹿馬鹿しく、おもしろいです。
荒川良々が全開で彼の怪演が映画の中で際立ってますが、織田信長調ちょんまげ頭の濱田岳の表情など最高で、振り付け担当で、自身も出演しているパパイヤ鈴木の登場シーンが笑えます。

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「空気人形」

是枝監督の映画なのですが、前作までとは違って原作が本人のものではなく漫画ということもあるのか、予告編を見て「シザーハンズ」のようなストーリーの是枝映画を期待していくとちょっと困惑するかもしれません。私が実際そうでした。
都市生活者の充たされない空虚さのようなものを描こうという意図はわかるのですが、それにしては、やはり人間の隠された性欲の部分の描写があまりにリアルすぎ、特に、岩松さんのシーンなどは不快感を感じました。
あと、直接ストーリーとは関係のない都市生活者の描写も、あざとい感じで、原作者によるなんらかの制約などがあるのかなといぶかってしまいます。
役者でよかったのは、公園のベンチで佇む高橋昌也で、「東南角部屋二階の女」同様に、独特の存在感があります。
あと、今回のカメラは、ホー・シャオシェン映画の撮影監督であるリー・ピンビンですが、レストランでのディナーのシーンとか、隅田川の遊歩道での滲んだ感じとか、彼しか撮れない美しい映像だと思いました。

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「世界最速のインディアン」

アンソニー・ホプキンスは最近では、レクター博士の印象が強すぎますが、こうした、いい年寄りの役いいですね。
ロード・ムービーなんですが、ソルトレークシティにたどり着くまでの旅の途中で出会う人がみな個性的ないい人で、60年代が舞台なので、今のアメリカを考えると、こういうのは映画の世界でしかありえないのかもしれませんが、人間どうしのふれあいのいい話を見せてもらい暖かい気持ちにさせられました。
主人公が、子どもや、旅で出会った人たちと会話をするんですが、含蓄のある言葉をユーモアを交えてさらっと話すところがよかったです。

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「ホノカアボーイ」

ハワイ版の「めがね」みたいな感じですが、主演の岡田将生がよかったです。「魔法使い。。」もそうでしたが、役における彼自身の個性をちゃんと持っているところがいいと思います。特に「えっ?」っていうところの表情がいいですね。
倍賞千恵子と松坂慶子っていうかつての日本映画の大女優が、こうした最近のミニシアター映画に多いレイドバックした、劇的なことは何も起こらない系の映画で、かつての彼女らでは考えられないような違った演技を見せてくれているところがすごくおもしろかったです。(松坂慶子は、この映画だけでなく、最近、この手のバカっぽい役が多いですが。。)
先週書いた、「エレジー」のベン・キングズレーに見た少年っぽさと同様に、この映画における少女のようないたずらっぽい倍賞千恵子がよかったです。


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リオデジャネイロ

石原都知事が好きでないということもあったり、どうしても財政面で税金がもったいないと考えてしまうこともあり、東京でのオリンピック開催には私ははっきりと反対だったのですが、報道によると150億近く既にお金を使っているということで、先週くらいから東京に資産を持つものとして、公共事業で経済効果もあるだろうし、せっかくここまでお金をかけたなら開催して欲しいという気持ちも出てきて、ドキドキしながら、今日の中継を見ていたのですが、やっぱり駄目でしたね。
ただ、ブラジルの人が喜んでいる様子をテレビでみると、やっぱりオリンピックは、かつてのソウルや北京がそうだったように、今、急速に発展している国の都市でやるべきでという元の考えに戻りました。そういう意味で、2度目ですでに発展、成熟している東京よりもリオを選択した委員の判断は自然、かつ、公正でよかったのではないでしょうか。
それに、ブラジルでの開催はサンバとカーニバルの国なんで楽しそうですよね。

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「宮廷画家ゴヤは見た」

特に、意識していたわけではないので「エレジー」に続きゴヤ関連の映画が続くのは単なる偶然です。ナタリー・ポートマンと重苦しいゴヤの絵が気になって借りたのですが、ゴヤが主役というよりもゴヤを通してその時代、激変するスペインを描いた映画で勉強になりました。
と、思って映画のサイトを見てみると、監督の目的が、まさしくゴヤを通してスペインの園時代を描くということだったようですね。ハビエル・バルデムもこの前「コレラの時代の愛」で見たばかりですが、なんというか嫌な役をうまく演じられる役者ですね。
嫌な役といえば、一人二役のナタリー・ポートマンも、特に見ていて辛くなるような演技に女優魂感じました。
見た後で知ったのですが、脚本は、ブニュエルの映画などを書いていたジャン=クロード・カリエールですね。今もお脚本を書いているなんて知りませんでした。

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「エレジー」

予告編のデニス・ホッパーが懐かしくて借りました。見た感じは昔と変わらなくてうれしくなりました。役自体は、まじめな主人公の親友役で、その意外さもよかったです。
主役のベン・キングズレーの演技がすばらしく、彼女が自分をどう思っているかを考え不安に思う少年のような表情や、感情を出し涙を流すような女々しいところがよかったです。
あと、デニス・ホッパーとのかけあいの部分もよかったです。
ペネロペ・クルスは前半はひたすら美しかったですが、(ああやってみると本当に裸のマハに似てましたね)後半の感情のぶつけ合いの演技に女優を感じました。
デニス・ホッパーの奥さん役、どこかで見たことある顔だなと思って、最後までわからずエンドロールをみると、デボラ・ハリーですね。

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「フィッシュストーリー」

映画的には稚拙だと思います。ただ、おそらく原作からしてそうなのだと思いますが、4つのストーリーをどうつないでいくのだろうという興味だけで、最後まで引っ張られていく感じで、悪くはなかったです。
高良健吾は相変わらず危険な匂いがする若手で、いいですね。
「フィッシュストーリー」のタイトルにまつわり、バンドメンバの会話で、一つ教訓というかアイロニーとして、「世間ではあたかも意味がありげで、崇高なこととして考えられていることも、実は意味のないたいして考えられたものでもなかったりする」ということが語られていて、あの居酒屋での会話のシーンがすごく好きです。

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「キャデラック・レコード」

ブルースとチェスレコードが今の音楽の及ぼした影響を伝えたいという意識が強いのか、音楽の歴史を、わかりやすく説明的に描きするている点は少し興ざめでしたが、どこまでがフィクションでどこまでが事実なのかが不明で、アーチスト間の確執やドラッグなどの堕落的な影の部分などに関して、本当につい最近まで生きてた人をこんな風に描いて遺族から苦情がきたりしないのというくらい、ドラマチックに描かれていて楽しめました。
「ピンクパンサー」同様、キュートすぎる演技を見せるビヨンセが、リアルなエタ・ジェームスでなくて、映画のカラーを左右する大きな役であることは明らかですが、歌っている時のしぐさなど、それなりに、らしく演技しようとしているところが、なんともいえずよくて、また歌唱力も圧巻でした。
でも、なんといっても、一番好きなのは、愛嬌のあるモス・デフのチャックベリーですね。
エイドリアン・ブロディのレナード・チェスは写真でみる本物とはまったく似ていませんが、哀しげな表情のなんともいえない彼の存在がなければ、この映画はもっとひどい映画になっていたと思います。

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「トム・ヤム・クン」

「チョコレート・ファイター」に感動して、中古のDVDすぐに買って来ましたが、ストーリー展開はこちらのほうがマシで、主演のトニー・ジャーのアクションは、さすがに女の子のアクションとは違って、こちらはかなり凄かったです。
普通のカンフー映画のアクションと違って、パンチやキックを華麗にヒットしたと同時に関節を決めて骨を折っていくところがおもしろいです。
あと、アクション映画にしては、カットが少なくて、最後の建物を敵を倒しながら上っていくシーンなんかは、あれだけ長丁場のアクションの連続にも関わらず、ほとんどカットなしでやっているのではというように驚異的でした。
「トム・ヤム・クン」というタイトルで、象を取り戻しに行くという復讐劇ですが、日本人でいったら「スキヤキ」というような外国人受けするようなタイトルをわざと確信犯的につけているところなんかも好きです。

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「コレラの時代の愛」

ガルシア-マルケスの小説が好きなので、見ました。確かに、彼の小説の持つ、ラテンアメリカのその時代の空気が伝わるように映画化されたのであれば、いい映画になったのだと思いますが、原作者自身が最初は反対したと言われる英語での映画化、というより米国人映画監督による映画化はうまくいっていないという印象でした。

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「マーシャル博士の恐竜ランド」

「恐竜ランド」というタイトルにだまされて、子ども2人を連れて日本語吹き替え版を見に行きましたが、ライトな下ネタが繰り出される、トカゲ人間や、原始人のキャラクタ設定など、かなりB級度の高いコメディでした。恐竜映画ということで子どもを連れて行ってしまったまじめなパパやママにはご愁傷さまです。恐竜登場シーンは迫力があり、子どもは喜んでました。ウィル・フェレル主演のコメディにははずれはない感じです。

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「チョコレート・ファイター」

こういう映画の場合ストーリーは、ある程度予想はつくというか、自分にとってはどうでもいいのですが、予想していた以上にアクションシーンがすごくて、なおかつ、それをスタントなしでやっているのが宮崎あおいのようなベビーフェイスの華奢な女の子というところが、なんとも爽快な映画です。
前日にテレビで「カンフーハッスル」という香港映画をやっていたのですが、今時の香港映画は、ワイアーアクションがほとんどでアクション映画としての魅力はなくなってきているという印象を受けたのですが、この映画の場合、あの古きよきブルース・リー映画の雰囲気とテンポを再現しようとしているところが自分的には好きで、特に、あの最初の借金取立ての製氷所での格闘シーンは、ブルース・リーの特徴的な奇声や、ためのあるアクションの緩急など、忠実にコピーしていて涙が出てきました。
最後の決闘のシーンの空間なども、ブルース・リー映画の色がよく出てました。

ただ、ワイアーアクションはまったく使ってないわけではないようです。なぜか阿部寛が出ているのですが、トラディショナルな日本のやくざの描写はご愛嬌です。

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「その土曜日、7時58分」

シドニー・ルメットっていったい今何歳?特に思い入れのない監督さんなんですが、私が生まれる前から映画撮ってる人なんで、その活動と映画愛には敬意を表します。
この映画、アルバート・フィニー、フィリップ・シーモア・ハフマン、イーサン・ホーク、マリサ・トメイというキャストに興味を引かれてみましたが、救いもないようなストーリーの元、誰にも感情移入できないような、平凡で、情けない役や、いやらしい役をベテランの役者達が普通に演じているところが、おもしろかったです。

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「コラテラル」

「ヒッチャー」とか「ターミネイター」のように、どれだけ叩いていも、逃げても、不死身で追っかけてくる悪役を、トム・クルーズが演じてます。無機的なルトガー・ハウアーとか、ロボット的なシュワルツネッガーみたいな生まれつきの悪役ではなく、普段は悪役よりも、ナイスガイ役の多いトム・クルーズを使うことは監督にとって冒険だったと思いますが、白髪にしたり、ひげを生やさせたり細かい努力をしています。ただ、こうした小細工よりも、殺し屋にそぐわない、さわやかな目の輝きとか、ひじょうにきれいなフォームでさわやかに地下鉄のホームを疾走したりする不自然さが逆にこわくてよい効果を上げていると思いました。

映画的にもタクシーの中でのジェイミー・フォックスとトム・クルーズの会話のセンスがクールでした。そして、何よりもハイウェイとか、窓越しに見える街の光とか、美しく撮られた夜のロサンゼルスの街に魅せられました。

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「モンゴル」

ストイックな映画だった「コーカサスの虜」が印象的だった、セルゲイ・ホドロフ監督の映画です。チンギス・カンを演じる浅野忠信ですが、その存在感は認めつつも正直、演技がすばらしいと感じた演技はあまり記憶にないのですが、外国映画であるにも関わらず、ここでの彼の鬼気迫る演技はかなり凄いです。

チンギス・カンの生涯については、実はよく知らず、このストーリーがあまりに波乱万丈すぎるので、調べてみたのですが、前半などはそれでも史実に忠実とのことです。ただ、西夏に幽閉されていたという部分は、やはり仮説に過ぎないとのことでした。この幽閉されているシーンのイメージが未だに脳裏に焼き付いています。

戦闘における殺戮シーンでの鮮血や、全編を貫いている灰色のトーンなど、見た後にかなり重いものが残る映画でした。

ホドロフ監督は、モンゴル統一後を描いた第二作も考えているというのをどこかで読みましたが、続きも興味深いです。

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「誰も守ってくれない」

犯罪加害者の家族を描いた映画です。ただ、そうしたこれまでにない視点からの映画であるという自負からか、新聞記者や2チャンネラーなど犯罪被害者の家族の情報を暴こうとする人間達の醜悪さが必要以上にデフォルメしている脚本と演出が、逆にストーリーの現実感と社会問題を扱う映画に不可欠なニュートラルな視線を失わせる結果となり、加害者家族の気持ちを理解させるという意図を阻害することになっていると思います。
佐々木蔵之助のキャラクタ設定や、ホテルに押しかけるオタクなどはかなり不自然だと思いました。
佐藤浩市は相変わらずキザな演技してますが、なれない刑事役を演じる松田龍平がかっこいいです。ラストのシーンのしぐさと表情にしびれました。

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「イントゥ・ザ・ワイルド」

予告編からは、ナショナルジオグラフィックっぽい映像がただきれいなだけの自然の中を旅する単調な自分探しムービーなのかなと思っていたのですが、実は複雑な家族についてのロードムービーで、旅の途中で出会う様々な人たちとのふれあいが一つ一つのショートストーリーのような感じで、それぞれ印象的です。妹のモノローグで語られる家族の関係、主人公の内面がとても効果的です。ショーン・ペンの映画の中で一番好きかもしれません。

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「ハッピーフライト」

矢口監督はいろんな題材をおもしろい笑える映画にしてしまう類い稀な才能の持ちぬしですね。今回の主役は、最近コメディ映画で独自の地位を獲得しつつある田辺誠一ということで、この映画でも彼の天才的な情けない演技が冴えまくってました。時任三郎との掛け合いがおもしろくて、随所にちりばめられた小ネタもはずしが少なかったと思います。

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「丘を越えて」

高橋判明監督は最近いい映画が多かったのですが、この映画は駄目でした。

西田敏行くらい大物になると、監督も普通は何もいえないのか、
彼が主演の映画は彼のカラーが強く出てしまうので、あのクセのある演技を受け入れられるかどうかにかかっているかと思いますが、相変わらず強い個性で釣り馬鹿と同じような演技されると普通はしらけてしまうと思います。あざといダンスシーンとかすべてが裏目に出てるような映画でした。

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「帰郷」

「神童」の萩生田監督の映画です。西島秀俊が平凡なサラリーマンをいつもの彼らしいやさしく優柔不断なキャラクタで演じてます。インタビューなんかを聞いていると萩生田監督は映画監督らしくない控えめでまじめな監督ですね。映画のそれぞれのシーンにも監督の丁寧なところが出ていると思います。

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「きみに読む物語」

身分の違う恋といい、主人公の回想という形でストーリーが語られるところといい、よくある話なのですが途中でしらけてしまわないのは、やはり監督の力量によるものでしょう。
サム・シェパードを久しぶりに観ましたが、ちょっと見ると髪型から20年前と変わらないように見えるのですが、アップでみるとやっぱりかなり歳をとりましたね。ジーナ・ローランズに対しても年齢を感じましたが。

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「チェ 28歳の革命」「チェ 39歳別れの手紙」

チェ・ゲバラについてのドキュメンタリーは過去に観たことはあるのですが、役者が演じる創作映画ではあるものの、史実に忠実にあろうと意識的に限りなくドラマ性を排したこの映画のほうがなぜか感動しました。パート1の終わり方、パート2の終わり方ともに、普通に映画にすれば、ドラマチックに観客の感情を誘導したい部分であるにも関わらず、あっさりとストーリーの起伏なく終わらせているところがよかったです。
おそらく、これはソダーバーグ監督のゲバラに対する最大の敬意なのではないでしょうか。

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「どこに行くの?」

「追悼のざわめき」の松井監督の20数年ぶりの映画ということで、「追悼のざわめき」自体はアングラ演劇的な内容は私はダメだったのですが、パッケージの柏原収史のバイクを背にした写真とか、音楽が上田現とか気になる要素があったので、借りて見ました。
同性愛がテーマであったり殺人シーンがエグかったりで、パゾリーニっぽいテーマで、やっぱりついていけませんでしたが、あんずという本物のニューハーフが普通に演技しているところは、今までの映画では観たことない奇妙な感じで新鮮でした。

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「ばかのハコ船」

山下監督のデビュー2作目で、もう8年くらい前の映画です。「リンダリンダリンダ」とか完全に売れてる役者を使った商業映画しか知らなかったのですが、人の薦めで観たのですが、頭でっかちな自主制作っぽい映画には点数が辛い私も、この映画は、随所のシーンに映画愛を感じるので、好きです。

山本浩司も脇役の彼しか見たことなかったですが、すごく若くて別人のようで、主演をはると結構、毒があるというかワン・アンド・オンリーのキャラクターを見せてくれます。はっきりいって冴えない感じの主演の相手役の女の子もいいですね。「あか じる」とか、浮気がばれて空気抜けるところとか、古典的にマンホールに落ちたりとか、さらっとくだらないシーンが静かに、かつ、真剣に入れられているところがよいです。

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「エル・カンタンテ」

ジェニファー・ロペスとその旦那のマーク・アンソニーが薬物乱用が原因のAIDSで死んだ70年代から80年代のサルサシンガー、エクトル・ラボー夫妻を演じる映画です。マーク・アンソニーという人は知りませんでしたが、プエルトリコ系アメリカ人ということで、最後に出てくる本物のラボー氏と比べるとかっこいいです。この人調べてみると、そのルックスのせいか意外に映画に出ていてデビューは「カリートへの道」ですね。
黎明期のファニア・レーベルの内側も描かれていて、ウィリー・コローンがしぶくて、かっこよく描かれてます。本業がミュージシャンなのである意味当然なのかもしれませんが、ファニア・オールスターズのライブのシーンがすごくよいです。
サントラはサルサ以外の音楽も使われているのですが、ジョニー・ブリストルとか、トーキングヘッズとか、ニューヨークのその時代を表しているような選曲もよかったと思います。

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「東京ゴミ女」

廣木監督のかなり前の映画ですが、得意の長まわしがやっぱり多くて、役者はたいへんだろうなと思います。舞台挨拶でも言ってましたが、ビッチな役の柴崎コウの台詞がいちいちおもしろいです。


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「シャイン・ア・ライト」

昔からストーンズっていうのは、ロックというジャンルを超えたストーンズという独自の音楽をやっていると思っていて、このライブ映像をみると、いい意味でロンウッドが加入したあたりから、見た目はじいさんになっているのだけれど、全然変わっていないなという印象です。映画の構成も、監督自身がめずらしく出演しているというようなことをのぞけば、昔の不良イメージのありきたりのインタビューを織り交ぜたと言った感じで、そこらへんはちょっと期待はずれでした。
でも、ミックやキースよりも、一番クールに映ったのは、実はチャーリー・ワッツでした。60過ぎて、ああした感じでドラムたたいてるってのはかっこいいと思います。

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