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Back to the basics

最初は、サンダーを応援していたのだけれど、ウェストブルックなどの若さゆえの無謀なプレーを見ていると、第3戦あたりから、ボッシュの復帰でメンバーも揃い、プレーも堅実なので、経験の足りないサンダーの優勝は時期尚早で、優勝に値するのはヒートだと思うようになり、どちらか勝ってもいいと思うようになっていました。
例えば、オニールとペニーが初めてファイナルに出てスイープされた時とか、レブロンが最初のファイナルでスパーズに負けた時のように、ファイナルゆえのプレッシャーのようなものがあるのか、勢いで勝ち上がってきたチームで、これまでよく決まっていたシュートが決まらなくなるという過去の若いチームでよく見てきたのと同じ状況が今年のサンダーにもみえて、最後は経験のあるヒートが勝つのだろうと思いましたが、やっぱり4ー1でしたね。あさっりと終わってしまうのは寂しいですが、それがサンダーの実力だと思います。
ヒートは、スターターのすべてが3Ptを決められるというところが強かったですね。あまけに、マイク・ミラーにジェームス・ジョーンズもいるので、そこは強いと思います。
ビッグ3結成の例のパフォーマンスを見てからアンチ・レブロンだったのですが、モチベーションの高め方などのメンタリティ、ゲームをコントロールする知性、プレーを堅実に遂行するテクニックなど、すべてにおいて彼の進化を感じました。
試合が決まってからベンチに戻って試合を見ているデュラントの目は、去年までのレブロンと同じ表情でしたね。試合後、ジェームスとデュラントが抱き合うシーンは、感動しました。デュラントがジェームスと違うのは敗れた時に、最後までそれをしっかり見て受け入れ、最後に祝福できるというところで、そこが泣けました。レブロンでさえ9年かかったわけで、また来年以降、同じ舞台に戻ってきて欲しいですね。
表題は、表彰式のインタビューでレブロンが強調していた言葉です。
アメリカ代表を4人そろえたチームでも、NBAを制覇するためには、自分の実力におごることなく、常に基本に戻って、自分を見つめ直すということだったのですね。ファイナルでの彼の表情に感じていたものはそれだったのかと納得しました。

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ファイナル第三戦

勢いでこのままサンダーかと思ってましたが、堅実なレブロンと、ゴール下のボッシュの存在が効いてますね。イバカとパーキンスでペイントはサンダーが制圧するのではと思ってましたが、逆にこれだけリバウンドとられるとさすがに厳しいと思います。
でも、ダークホースというか、神憑ってるのは、バティエですね。これまで、ディフェンスの選手としてしか知られてませんでしたけど、スターターでプレイングタイムも40分以上与えられ、30にしてもっとも目立つ華やかな舞台で開花したという感じですね。
サンダーはレブロンをディフェンスしているデュラントがここ2試合ファウルトラブルなので、ディフェンスのアサインメント変えたほうがいいかもしれませんね。
ウェストブルックは確かに3Qシュートセレクト悪かったけど、ちょっとフィッシャーを出場させる時間が長過ぎたと思います。

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「これでいいのだ!!映画赤塚不二夫」

赤塚本人をコメディにする部分と、母親とのエピソードやスタッフに対してみせる人柄の描写などヒューマンドラマの部分を両立させようとしているところに結構無理があったと思います。ただ、映像化自体はうまくいってないものの、そこから想像できるストーリーにはほろっとさせられる部分もありました。
浅野忠信は相変らず下手なんですけど、そのはずしっぷりには一見の価値はあるかもしれません。

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「宇宙兄弟」

実写版を先々週家族4人で観ました。宇宙がテーマでこどもも喜ぶかなと思ったことと、あとは、男2人兄弟の兄弟愛の話ということで見に行ったのですが、あくまでも漫画が原作ということで、こんなもんかなという感じでした。
主役の2人を含めて宇宙飛行士候補の新井浩文とか、濱田岳とか、全員、まったくそうみえないというところがよかったです。妻は小栗旬がよかったということですが、私は33歳で26歳のあのキャラクターを演じられる麻生久美子がよかったです。

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「カウボーイ&エイリアン」

西部劇とエイリアンものを同時に楽しめるというある意味贅沢な映画でした。ピカレスクで、敵の敵は味方ということで、だんだん何が何だかわからなくなるけど、とにかくエイリアンを倒すというノリで。。
ウェスタンが似合う顔立ちってのがあると思いますが、そういった点では主役はバッチリ、ウェスタン顔でした。に、合わせてファンサービスなのかなんなのか、ハリソン・フォードをあの格好で登場させるってのも、よかったです。
あと、西部劇のラストは、「別れ」で決まりだけど、その安定した予定調和ぶりもOKでした。

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「後白河法皇」

五木寛之の「親鸞」にも名前が出てきたり、この時代の登場人物で特に興味があったんで読みました。政略結婚によるぐちゃぐちゃな婚姻関係とか、暗殺、拷問とか日本の中世の頽廃ぶりがよくわかりました。後白河法皇は庶民に人気のあるバイセクシャルで、好奇心旺盛のはやりもの好き、今でいうアスペルガー症候群だったらしいです。大河ドラマでは松田翔太が演じてますね。でも、こういう口を引き裂いてさらしものにしたり、島流しにされて舌を噛み切って出た血で呪いの文言を書いたりという現実の歴史を知ると清盛がマツケンで信西が阿部サダヲという大河ドラマで歴史を知るというのは子どもの歴史教育にはよくない気がしますね。



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「DRIVE」

スタイリッシュってのは確かにわかるけど、ちょっと暴力描写がえげつなさ過ぎ。こうした描写をしないのが、かつては映画の守るべきスタイルだったはず。タランティーノ以降、規制に捕らわれないことをかっこいと思っているのか、リアルに描きたいのかしれないけど。あと、音楽のセンスが最悪。この「Human ~」がどうたらこうたら歌っている大音量のエレポップがいいところでかかるセンスはなしだと思うぞ。ただ、キャリー・マリガンがきれいに撮れているので、彼女のファンは見る価値はあると思います。まあ、それが目当てに見に行ったわけなんだけど。。

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「サイタマノラッパー3 ロード再度の逃亡者」

1作目の埼玉、2作目の群馬での女子ラッパーとの勝負、3作目の今作は予告通り舞台は栃木で、回を重ねるたびにこのシリーズ好きになってきますが、今回はちょっとこれまでの人情話路線とは少し違う感じのタイトルどうりの逃亡劇で筋は去年公開、廣木監督の「軽蔑」に似てますが、コメディ部分は相変わらずおもしろかったです。劇中のライムに忌野清志郎の歌詞とか、町田康の小説とかに似た日本語のセンスを感じます。ラストはお約束のフリースタイル対決です。あと、悪徳HIPHOPグループのリーダー役はなんとあの「ムカデ人間」のムカデの頭部分の人です。

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「女優 岡田茉莉子」

少し前に本屋で見つけちらっと読んで即買いしました。この人ある意味、吉田喜重と結婚してなかったらもっとメジャーな映画と関われて、また、違った人生歩んでいたんでしょうけど、大女優なのに仕事失ってもアヴァンギャルドな監督についていくというのはよほどの強い意志がないとできないと思います。ただ、こちらからみると不遇と思われている時代でも、商業的には評価されない夫の仕事を評価し尊敬しているので、そういう点では幸せな人生だったのでしょうね。フランスなどで評価されているのは事実なので。
特に父親を知らなかった子ども時代、新潟での戦時中の苦労、東宝、松竹に所属していた頃の前半が回想がおもしろくて、成瀬、小津、マキノといった有名な映画作家だけでなく、当時は小説家が脚本を書くことも多く、映画が文学が近いところにあったので、谷崎、川端ら小説家との交流の話が出てくるのですが、それが興味深かったです。(岡田の父親はトーキー時代に日本のヴァレンチノの呼ばれていた名優で、彼女の名付け親は谷崎)

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「ハーモニー」

装丁と帯に惹かれて買ったけど、イマイチでした。
マークアップのギミックとか、女子高生の一人称という文体とかが自分にはあざとく感じました。おそらく原作者は映画好きで、「ガタカ」みたいな映画の影響も感じるけど現代の事件の未来への折り込み方も説明的すぎるけど、単に骨格だけなぞって、描かれているイメージをそのまま映画化するとおもしろいかもという気はしました。
この小説で描かれる近未来はうちの子どもが100歳だけど、100年先の世界はどうなってるんだろうか。

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「ルート・アイリッシュ」

4月に銀座で観てきました。ケン・ローチの映画って観た後に気持ちが沈むんだろうなと思いながらも、毎回映画館に行ってしまうんだけど、今回は舞台がイラクで民間の軍事企業を題材にしたもので、しかも、これまでの彼の映画とは違って、ある意味ハリウッド的な主人公に感情移入させられるサスペンスありの復讐劇なので、観た後、自分の道徳観を問われるような結末がかなり後味悪いです。フィクションだけど、実際にあった事件を題材に、元兵士に対する取材などを元に作られていて、相変わらず、彼らしい分かりやすすぎる正義感が露骨に出ているので、そういう点ではうれしいし、普通の巻き込まれ型のサスペンス劇としてよくできていると思うので、観て損はないとは思いましたが。

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「コンテイジョン」

劇場で見のがしたけど、DVD出たのでようやくみました。周りの評判はそんなでもなかったので期待しないでみたんだけど、ソダーバーグの映画の中で一番好きかもしれません。チェ・ゲバラの例の二部作はわざとドラマ性を排してドキュメンタリーっぽく淡々と撮ってましたが、この映画も「感染列島」なんかとは対極にある感じで極力感情移入させることを排して台詞を少なく、6人のメジャーな役者を使って、それぞれのエピソードを絡めて行くところはあっぱれな感じです。
あと、ジュード・ロウの意地悪さとか、マット・デイモンの不器用さとかそれぞれ期待される役の素材の良さを引き出せている演出と、それに応える役者もいいですね。防護服のケイト・ウィンスレットが生き残ったサルみて微笑むシーンとかが、かわいくてよかったです。

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「バビロンの陽光」

サダムが行ったクルド人虐殺を題材にばあさんと孫が荒涼としたバビロンの砂漠をヒッチハイクとバスで息子(孫の父親)をバスで探しに行くというロードムービーです。監督は若いアラブ人でおそらく監督自身の気持ちを投影しているのだろうと思われる登場人物が重要な役として出てきて善悪と贖罪について考えさせられます。こういう日本語以外の映画だとイントネーションがわからないということもあるんでしょうが、主役の2人は素人とは思えない演技でした。ラストのバスのシーンがかなしいです。

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「監督失格」

AV女優だった昔の恋人が突然死してしまった監督がその死を乗り越えて、、というドキュメンタリーです。
好きだった人の「死」を作品として人に見せるダメ男のセンチメンタリズムってまさにアラーキーの写真の世界なんだけど、違う点はこのケースの場合は不倫で、監督の片思いだったということでしょうか。
どちらかというと、私の心に突き刺さったのは、母親(野方ホープ軒の女社長とか)と娘の友情の部分で、マンションの鍵を開けて入ったところに死んでいる娘を発見して慟哭するシーンなど観てられないです。映画の制作者サイドよりも、こうした現場の動画の効果を許可したお母さんがすごいと思いました。

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「スマグラー」

石井監督のコミックをコミックっぽく映画化する独特のオリジナリティは相変わらずだけど、拷問シーンとか悪趣味すぎてついていけませんでした。(このバイオレンスが原作どおりなの?)あと、満島ひかりと松雪泰子の意図的な棒読み演出も、もともと演技できない彼女らがやっても逆効果というか。。背骨と内蔵の格闘シーンは特撮スローモーションだけど迫力あったと思います。そういう意味では安藤政信が一番よかったかな。

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「ハングオーバー2」

今回は舞台はバンコックで前作よりさらにパワーアップしてます。
確信犯的に筋は前作と同じで、しつこさと差別ネタは相変わらずです。下ネタもバンコックなので○×△ということですね。。なぜか、ここまで突き抜けると爽快で、このシリーズ大好きです。チャウもあのハイテンションで再登場しますよ!目の周りのタトゥーは、、そうか、最後のスペシャルゲストの伏線でした。また、今回も、エンドロールのスナップショットによる「解答」がかなりぶっ飛んでますね。

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「劇場版神聖かまってちゃん」

この前のサイタマノラッパー3がかなり気に入ったんで、入江監督の去年のこのDVDを借りてみました。
かまってちゃん自体はどうでもいいんだけど、映画として観ると、ラスト2曲のところの演出と編集がかなり好きです。この編集はインディーズとか学生映画だとありがちなもので、下手な監督がやると鑑賞に堪えないものになりますが、そこはSR同様、さして演技のうまくないほとんど素人の役者を使っても、演出力でいい表情引き出して、しかもカメラアングルとカットの切り替えもすごくよかったです。

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無題

吉本隆明が「人類は反原発でサルになる」と語って叩かれてましたけど、これはわたしもそう思います。「人類は原子力という恐ろしくて人間の手に負えないものを生み出した」と、よく言われますが、もともとサルだった人類にとってはほとんどすべて手に負えなかったものを、そのリスクを受け入れてトライ&エラーを繰り返しながら危険回避の知恵を技術を獲得し、そのリスクに対する対価を有効利用することで進化してきたわけで、ゼロリスクを求めて「恐ろしく人間の手におえない」という現在からの視点で物事を考えたら技術の進歩はありません。こどもの頃、SFで銀河を超えるロケットやロボットに憧れましたが、100年単位のスパンで考えると、確実に化石燃料は100年もたないことから、200年後の人類は自然エネルギーと原子力でエネルギー問題を克服しているはずです。そして、そのエネルギーを基に、ロボットだのロケットだの夢の技術が実現されているのではないかと想像します。その頃には大昔に起きた福島の事故による低線量被爆に関する統計的なデータもそろい、除染の技術も進み原子力をコントロールできる国が、すなわちエネルギーをコントロールし世界を制しているものと思います。駅前で「世界は終わります、イエスキリストは観ています」というのと同じレベルで危険だけを煽り、危機を克服する技術を何も生み出さない、なかば昔の左翼的、宗教家的な科学者を信じて、「原子力」を悪者とし、原子力に対する技術を何も手にしなくなった国家は、すべての源泉となる未来のエネルギーの可能性を放棄してりまうわけで、200年後には、隣の大国に飲み込まれて滅亡しているかもしれませんね。

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「マネーボール」

DVDで観たんだが、期待しすぎたのかイマイチでした。米国プロスポーツのGMの仕事がこんな感じというのを知るにはおもしろいけど、映画のストーリーだと、マネーボール戦略をドラマチックに描いている割には、それが結果に結びつくところの描写が希薄というか。でも、自分が知ってる大リーグというのはそれこそ、ストロベリーとかジャスティスが活躍していた時代なので、ジャスティスが活躍が期待されない高給取りで、しかもこの映画の時代にアスレチックスにいたというのは変な感じでした。

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「11.25 自決の日」

水曜日に観てきました。道玄坂のユーロスペースには変な緊張感がありました。いわゆる元サヨク?の監督による映画なので主人公達の描かれ方はどんな感じになるのだろうと心配でしたが、現在からの視点でみたあの時代ということで批判ではなく、シンパシーを持って描かれている感じでした。ただ、それを露骨に表現するラストシーンは余計で不要だと思います。
主演の元ARATAは、本人とはまったく似ていませんが、モデル出身で演技が下手だった彼がここまで鬼気迫る演技を見せられるようになったことを思うと感慨深いです。

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インースタンカンファレンスファイナル ゲーム6

マイアミ 対 ボストンのゲーム6。2-4 でエリミネーションではと、ここでは書いたけど、どっこいレブロンはタフでしたね。あれもレブロンというか、昔から3pt が入るゲームの彼はとことん手が付けられないですね。
試合はクソゲームでしたが、4Q の終わり20点近く差がついて3人が引っ込んだ後に普通だったら駐車場の混雑を気にして観客が帰って客席がスカスカになってるはずのところを「Let's go Celtics!」の大合唱。アウェーの前試合のがんばりと、ゲーム7もがんばってということだと思うんだけど、NBAではこんなシーンほとんど観たことないので感動しました。テレビカメラはその状況下での3人の表情を捉えてたんだけど、中でも、コールに呼応して何度かうなずきながらコートを見つめるポール・ピアースの眼光の鋭さがよかったです。

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「はやぶさ」

「はやぶさ」映画4本のうち、一番最初に公開された竹内結子、西田敏行(日本を代表する大根役者2人)が出演するやつをDVDで観ました。あまり評価が高くなくて、元々期待はしてませんでしたが、はやぶさが竹内結子の吹き替えで一人称でしゃべり出したりするので、子どもにはいいかもしれません。念のため、今後、他の3本も観る予定です。

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