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「苦役列車」

山下監督、高良主演というだけで内容をよく知らずに観たんですが、原作者の西村氏は私と同じ学年で、この原作となっている私小説は、19歳ー23歳の頃(1986頃)の話ということで、田舎から出てきた友だちがサブカルを語り出す台詞に出てくる固有名詞で昔を思い出しました。森山未來は、ほんとのダメ人間にしかみえないくらいに演技が凄いんですが、ただ、原作者をベースにしているので本当は無頼な小説家的な知性みたいなものが少しは役から感じられてもいいような気もしました。

映画の役はそこがまったく感じられずモテキが20年前にタイムスリップしたように、さらに風俗好きでうらぶれた感じだけがよく出てました。高良が20年前の私の大学生時代にはやったような髪型とファッションで登場するところを見られるだけでファンは泣けると思います。

後で、原作を読んでからわかったんですが、文学賞取った原作の映画は、台詞が原作とほぼ正確に一致していますね、原作の縛りが強いのだろうなと思う反面、主人公が恋する女の子は実は原作にはなくて、しかもAKBの人気アイドル、前田敦子だったんですね。だから、海とか雨でずぶ濡れにさせたりとか微妙なシーンが多かったのかと納得。そんなことしても狙ってる客はこないし、逆に映画そのもののファンは離れてくと思うんだけどね。中途半端に、二兎を追うものは一兎も得ず。

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