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「人生の特等席」

大多数の観客がこうなって欲しいという展開を常に裏切る後味の悪さとか、普通の監督では避けるような人種差別的な会話とかいつものイーストウッドらしさがないので、おかしいなと思いながらも人間歳をとると丸くなるのだろうとか思いながら観ていて、最後の変で、これは絶対おかしいと思ってエンドロールの監督の名前をみたところで、監督が違うということに気がつきました。
ただ、監督は違っても、撮影監督のトム・スターンや衣装デザイナーなどイーストウッド組の映画であることは確かなので、気がつかなかったのはそのせいですね。
逆に考えると、ストーリー展開はチープでも、自分自身で編集していたら絶対に観られない部分、他者が客観的に観たくて、自分では撮れない役者イーストウッドの演技が観られるというところは少なからずあった気がします。モーテルでのエイミー・アダムス演じる娘のとの会話のシーンにおける佇まいなどがすごくいいですし。(ただし、若い時の回想シーンに、「ダーティーハリー」の合成を使うのはちょっと悪ノリがすぎますが。。)
ただ、「人生の特等席」という邦題は、クライマックスのシーンにおける会話に出てくる「Cheap Seat」に対する「Best Seat」というところからきてるんですが、安直な解釈による一方的な邦題の付け方は傲慢だと思います。
いろいろ書きましたが、好きなアメリカ映画です。

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