「ルビー・スパークス」

「リトル・ミス・サンシャイン」っぽい映画を期待して観て、確かに、そんな感じなんですけど、この理想の女の子を作り出すっていう発想が嫌で、もちろんそうした考え方を否定的に語っているわけなんですが、特に終わりのほうの主人公のダメなところを示して観客に嫌悪感を抱かせるシーンが露骨に見えすぎて嫌でした。

主人公の2人に無名な役者を使ってかっこ良くもかわいくもないので、不思議に思ってましたが、ルビー役の女優は、脚本も書いてて、しかもあのエリア・カザン監督の孫だったのですね。男の子は私生活でもそのパートナーだとかで、観た後でここらへんのことを知り、感じていた違和感の理由について納得しました。

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「ホビット」

ロード・オブ・ザ・リングのシリーズはどれも3時間近くあって、敬遠しがちで、この映画もあまり期待せずに観たんですけど、ストーリーが単純なせいかロード・オブ・ザ・リングほど長さを感じず、おもしろかったです。

独特の美術と特撮にますます磨きがかかっていてよいと思います。

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「ムーンライズキングダム」

二ヶ月前に観たウェス・アンダーソンの新作です。

今回はあの雰囲気はそのままですが、笑いの部分は少なくなってます。ビル・マーレイは出てますが、アンジェリカ・ヒューストンも出てなくて、ジェイソン・シュワルツマンも登場シーンは少なくなってます。ビル・マーレイに笑いが何もないのは少し残念でしたが。
おそらく、彼にしてはストレートに作っているのは、純粋に子どもが主人公で子どもの視点から描こうとしているからでしょうか。美術の凝り方なんかは、前作「ダージリン急行」と同じくすばらしいです。
浜辺のシーンとか変な既視感があったんですが、この映画の予告編ですね。

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「汚れた心」

これ、映画館で予告編をみて、この映画の元になったブラジル移民の「実話」のことが気になって借りました。

観た後で調べてみると、本当に「勝ち組」と「負け組」というものが存在していたのですね。
映画に関して言うと、製作者としても名を連ねている奥田瑛二が怖かったですん。さすがですね。(特にお経を読むシーンなんか)
常磐貴子は以前の「赤い月」とか異国での悲劇の妻のような役がよく合いますね。

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「外事警察」

これはもともとNHKのBSでやってたピカレスクの刑事ドラマの映画化らしいですけど、朝鮮問題がからんだストーリー設定があまりに突拍子もないということは置いておいても、ちょっときざなだけで、かっこよくない渡部篤郎の演技のほうが致命的で少し目にあまりますね。作者が描きたかった本当の「ワル」さとニヒルさが演じきれてないというか。

真木ようこと尾野真千子はよかったと思います。

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「トータルリコール」

これ、あまり期待してなかったので意外におもしろかったです。

特に、冒頭の部分なんかは昔の「ブレードランナー」みたいなディック的世界が描かれていてよかったです。
地殻を通ってオーストラリアとイギリスを直結する乗り物とか、あまりに現実的でない設定には目をつむるとして、特撮、CGの部分は前作よりもよかったと思います。
ただ、残念なのは主役にコリン・ファレルを持ってきたところで、ちょっとかっこよさに欠けました。ケイト・ベッキンセールの元妻役は怖くてよかったですけど。

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「HICK ルリ 13歳の旅」

クロエ・グレース・モレッツ主演のロードムービーなんですが、原作は有名な小説らしいです。最初は普通の話で途中からは常識的なところから逸脱して、話の展開が読めなくなるので、普通のハリウッド映画みたいな感じでは全然なくて、どこかのコピーにあったような「スタンドバイミー」の少女版みたいな物を期待してみると残念なことになります。

映画の中でジュリエットルイスを久しぶりにみたんですけど、時の流れを感じました。

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「おおかみこどもの雨と雪」

これ、もちろん子どものためのファンタジーなんですけど、いろんな観客から共感を得ようとするためなのかわかりませんが、環境問題とか子育ての問題とか、そうした

いろんな社会問題をシナリオに織り込んで行こうとする中途半端な思想性が見えるところがちょっとダメでした。
雨と雪の出生の話なんかはファンタジーとしてぼかしておけばいいのに、ストーリーの整合性を取ろうとしているためなのか、逆に子どもにはリアルな内容が、大人にも見る側に抵抗感を抱かせるような感じでまったく逆効果なので、もう少しファンタジーに徹したほうがよいのではないかと思いました。

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「プロメテウス」

これ、スターウォーズの「エピソード*」がオリジナルのシリーズに対してそうであったように、やはり30年後の「エイリアン」は特撮技術などの進歩で以前できなかった表現などができるようになっているので、時間や空間など物語の設定におけるスケールも大きくなった上に、アクションなども激しくなっているので、商用映画としての価値は上がっているものの、通しで見るのはちょっと疲れたなという感想は少しあります。まあ、たぶん今後、そのつなぎの部分となる「エピソード2」は出てきそうな感じなので、期待します。

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「岳」

最近になってようやく、オリジナル脚本の映画と、漫画原作の映画、小説が原作の映画のストーリーの違いにおける傾向みたなものがわかるようになってきて、この映画は漫画原作映画の典型で、その特徴の一つは筋が単純で次の台詞が読めること。

その上で、「いい人」役の小栗旬がいつもの調子で演技しているということで、最後まで観るのが辛かったです。
要するに、小栗と長澤まさみファンのための昔ながらのアイドル映画でした。

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